さてさて行ってきました!Roland新製品内覧会2012
今回発表となるのは主にシンセ/キーボード関連製品です。9月から年内いっぱいくらいにかけてリリースされる製品が公開されました。
早速紹介していきましょう
今回一番期待していった製品の一つ,音源モジュールのINTEGRA-7です。
ソフトシンセに押され気味な印象のある音源ですがフラッグシップハードの登場です。SuperNATURAL音源を筆頭にSRX全12タイトル標準搭載、またXV-5080の全音色も標準搭載しています。これだけでもぼちぼちガタが来ているXVユーザーの方は買い換える価値があるかと思います
ソフトシンセはリコールの観点からの利便性はこの上ないのですが可搬性にやや難があります。制作の現場で現役のXVがまんまライブの現場でも使用可能ですしSRXボードの中古を探してる方にもオススメのモジュールです。
搭載されている音源ですが,
エフェクトも充実しています。16系統/67種類を搭載。
I/O周りを見ていきましょう。
MIX OUTPUTはXLR(2pin +)で用意されています。さらにマルチティンバー音源らしく8個のINDIVIDUAL OUTPUTが用意されています
iPad用にエディターも用意されていますからPCインターフェイスなどの場所に合わせて最短結線を行いベストリスニングポイントでエディットが可能です。
またMotional Sorroundと呼ばれるRSSの技術を用いたサラウンドに対応、ボーカルのバックで音を派手に動かす事は少ないかもしれませんがイントロやソロなどに新しいインパクトを与えることが可能ではないでしょうか。
デモソングでも聴くことができるのですが2.0chでもその効果ははっきり判ります。
左右は勿論なのですが奥行きの再現は素晴らしかったです。ボタンひとつでMotional SorroundをON/OFF切り替え出来ますが,OFFにすると左右の定位感はともかく,奥行き感が一気に失われます。
INDIVIDUAL OUTPUTを使用することにより5.1chにも対応します。またVSTプラグイン形式のサラウンドエディターも近々リリースとのこと。automationを使用して楽しいことが可能です。
デモンストレーターは篠田元一さんだったのすが,INTEGRA-7のデモソングを凌駕する素晴らし演奏を聴かせてくれました。
細かくいじれなかったのですが,デモ演奏など印象は「よりリアリティが追求され,使いやすくなった印象。CCを細かく書き込まなくても普通に演奏すればOKな音色が増えた一方,自己主張の少なめな,収まりの良い音もしっかり収録されている」というものです。
製作現場でのXV-5080がINTEGRA-7に変わる日もそう遠くないでしょう。
2012/9/14 発売 ¥168,000-
MIDIキーボードコントローラです。
型番が示す通り,A-88はピアノタッチ88鍵盤,A-49はシンセタッチの49鍵盤モデルです。
A-88は鍵盤表面の加工がIvory Feelとなっており,長時間の演奏でも鍵盤表面が汗で滑るとお言うことはありません。奥行きもコンパクトでA-88とINTEGRA-7でいろいろこなせてしまいそうな印象です。またSuperNATURAL音源を瞬時にコントロールできるSuperNATURALボタンも装備。INTEGRA-7との連携はバッチリですね。
ピアノタッチもしっかりしておりステージでのマスターキーボードとしても最適な1台では無いでしょうか。
こちらは前述のとおりシンセタッチのDAW用MIDI鍵盤という感じでしょうか。色もBlack/Whiteが用意されています。
好印象だったのはシャーシの強度が増しているのかアフタータッチを押し込んでもあまりシャーシが歪まないことです。演奏をしっかり受け止めてくれる感じがしてよかったです。
A-88/A-49の違いは鍵盤数と表面加工ということでしょうか。どちらにもDAW [SONAR X1 LE]が付属します。
SONAR X1がメジャーバージョンアップです。確か8月くらいにグローバルサイトで情報が公開されましたが日本国内へのローカライズはもうしばらくかかるとのこと。10月前後くらいに正式な国内盤のアナウンスがありそうです。
とはいえ,操作できるようにデモPCがありましたのでいじって来ました。
音質云々まではいじれなかったのですが,追加機能を簡単に列挙します。
Slate Digital VCCのような効果が得られるプラグインだと思います。選べるコンソールタイプは[S-TYPE],[N-TYPE],[A-TYPE]の3種類で,表示されていたノブのイラストから判断するに[S-TYPE]=Solid State Logic,[N-TYPE]=NEVE,[A-TYPE]=TRIDENT A range,だと思います。[A-TYPE]がapiでなかったのが意外でした。
Pro Channelに追加されたそうですのでSTUDIO以上に搭載されます。
弊社ANNEX RecにもインストールされているリバーブプラグインBREVERB 2のSONAR Edtionが追加されました。
リバーブプラグインが増えるのは嬉しいですね。これはPRODUCERににも追加されます。
SONAR X2に関しては後日国内ページが立ち上がる予定とのことですのでそちらも楽しみですね。
今回INTEGRA-7に並んで楽しみだったのがVT-12です。
内容としてはチューナー + レコーダー + メトロノームとなりますが,単体機を組み合わせたよりもはるかに柔軟に設計されています。
まず本体に向かって声をだすと,チューナーが瞬時に反応します。結構敏感ですが多少の騒音の中でもきちんと反応してくれるのは嬉しい限りです。
レビュー機能という機能が搭載されており,まず 聴いてみて,それをお手本に歌ってみます。それが録音され聴いてみる,というチェック機能を搭載しています。自分の歌とお手本の違いなどをきちんと確認できる考えられた機能です。
またバークリー・プレスが制作した教則本を練習ガイドが付属,クラシック志向のボーカリストのために、「コンコーネ50番中声用」を50曲すべて収録されています。
弊社音楽教室のインストラクターに紹介したところ興味津々でした。
意外(?)に好印象だったのがこのMOBILE ACです。先入観なく聴けた,というのも大きかったのでしょうが,ナチュラルで違和感のない音がしていました。
ちょっとしたライブや自宅練習に最適なサイズと音量だと思います。
UAシリーズの新製品です。上位機種 UA-55やUA-1010にも搭載されているVS PREAMPを2基搭載しており,基本的な構造はQuad CAPTURE UA-55とにていますが,AUTO-SENSなどの機能を削除し小型化,低価格化しています。USBバスパワー,ACアダプター,乾電池での駆動も可能です。もちろんSONAR X1 LEを同梱しており,買ってすぐに音楽製作をはじめることが可能ですしノートPCと組み合わせて出先などで簡易録音なども可能です。
駆け足気味で紹介して行きましたがリリースのたびに呟いたりしていきますので気になる方はお気軽にお問い合わせください。
date:
checker:Takumi Otani