GRACE design
SB-66
なんかマニアックなもののレビューが多いですね(汗)。Enhanced Audio M600だったり,電源ケーブルだったり,そんな中みなさんの期待を裏切らないレビュー,今回はステレオバーです。
ステレオバーというとDsのOrveerheadやホールの吊りマイクなど「モノラルx2ではなくステレオ」という場合によく使用されます。もちろんマイクスタンドが1本ですむというメリットもあるのですが今回取り上げるSB-66やSB-33の様に厳密に角度や距離を決定できる設計になっているとホールの吊りマイクの様にすぐに手に届く場所にない場合に嬉しいですね。
早速本体を見ていきましょう。
Product Overview of SB-66
とは言ってもステレオバーなので届いた商品を見たときには,「まぁそうだよな」と思いました(笑)。
SB-66の場合最小距離:7cm 最大距離:61cmです。
SBシリーズのうれしいのは可動部が多いところ,ほとんどのステレオバーの可動部といえばマイクを左右に動かすことくらいですが,SBシリーズはバーを奥手前に,つまり水平を軸にして回転させることができます。
しかもその角度も目盛りが打たれていますので同じようなセッティングを簡単に再現できます。
これは本当に便利でマイクスタンドで角度をつけるとなると重心の問題やスペースの問題が発生しますが,SBシリーズだとまずそれも皆無です。
更にマイクの水平可動部にも目盛りがありますので中心から等距離にあるかどうかを簡単に確認できます。
またオプションでパーツが販売されていますので1本のバーに4つのマイクを取り付けるといったことや,Decca Tree,Sorround Mountにも拡張可能です。
マイクを取り付ける部分が5/8インチSHURE規格なのが残念です。なんとか3/8インチAKG規格の対応パーツを純正で作ってもらえないもんでしょうか...。
あとやはりマイクを固定する部分がよく緩みます。絞めつけると逆に外れづらい,という感じでしょうか。ちょっと残念です。
そのへんがちょっと気になる感じでしょうか。
Sound Impression of SB-66
直接音に関わる部分では無いのであっさりした印象になりますが(笑),セッティングが早く出来るのは嬉しいです。これは録音もSRも変わらないでしょう。
最近無指向性マイクをステレオ収録(DsのO/Hなど)に使うのが僕の中で流行っているのですが,指向性が無いのでそのステレオ感は位相差で生み出す形になります。となるとある程度幅があるステレオバーが欲しかったので,見つけたときはすごくうれしくなりました。
本体もアルミで出来ており,軽量でいて頑丈です。
黒い塗装もステージでハレーションを起こさず良いのでは無いでしょうか。
Afterwords
ちなみにこのSBシリーズ,StereoBarではなくSpaceBarだそうです。
値段がなかなかするバーですが,他に替え難い利便性を持っているのも事実です。
ホール録音が多い方などいかがでしょうか。
マイクホルダー取り付けのネジが3/8インチならなぁ,という方も多いと思いますが...。
date:
checker:Takumi Otani
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