あらゆるイヤフォンとヘッドフォンで音質に問題なく同じ音量を提供する、ヘッドフォンアンプにとって理想的であり、また簡単な命題に感じるかもしれません。
しかしながら、超高感度なIEMと駆動が困難な平面型ヘッドフォン、もともとの音源の平均レベル(クラシックと現代的なポップスでは20dB以上も差があります)、さらには個々人が好む聴取レベルまで加味すると、並大抵な話ではないのです。
それぞれが最小と最大に触れたときはおおよそ50-60dBほどの差が生じることとなり、アナログボリューム制御においてはボリューム素子自体の構造による性能限界、デジタルボリューム制御においては知覚できるほどのビット落ち(処理演算の過程で歪みが発生してしまうこと)によって音質が劣化してしまいます。
どんなイヤフォン/ヘッドフォンでも完璧に鳴らすのは、ヘッドフォンアンプにとって極めて難しい課題です。
この課題に対して、iFiは主に2つの方法で取り組んできました。ゲイン切り替え機能と高感度イヤフォンに対して適切な減衰を提供するiEMatch機能です。
この2つの機能はmicro iDSDで初めて搭載され、iFiのhead-fi(ヘッドフォン・ハイファイ)製品に幅広く採用されています。また、iEMatch機能は後に単体製品化されることとなりました。
iEMatchシリーズの最新製品がiEMatch4.4です。既発売・現行製品iEMatch+の特徴はそのままに、現在主流の4.4mmバランス規格に対応しました。主な特徴は下記の通りです。
・2通りのゲイン感度調節:Ultra(-24dB)及びHigh(-12dB)
・金メッキ4.4mmプラグ/ジャック
・プラグ/ジャック部のシェルにはiFi ''FINAL'' アルミ-マグネシウム合金(A6063)を採用
・ケーブル導体には銀メッキ6N銅線、構造にはiFi独自のシールド効果を持つヘリックス構造デザインを採用し、伝送経路におけるインピーダンスを最小化
・内部アッテネーター回路は、オーディオファイルグレードの部品(例:MELF抵抗器)を使用した金メッキPCBにより構成
どんなヘッドフォンアンプでもiEMatch4.4を使用すれば、高感度IEMで発生するボリューム調整の問題を改善することができます。
2段階のゲイン(-12dB/-24dB)切り替えスイッチを備えており、アンプの出力レベルやイヤフォンの感度にあわせて最適な設定が選択できます。
また、デジタル演算ではないため、ビット落ちなどの音質劣化はなく、残留ノイズを下げるという効果も期待できます。
iEMatch4.4は、アッテネーターという介在物の影響を排除するために、あらゆる部分に対策を施しました。
4.4mmプラグ・ジャックの接点には金メッキを施し、アッテネーター回路は、金メッキPCB上にオーディオファイルグレードパーツを使用して構成されています。
ケーブルは、iFi独自のヘリックス構造デザインによって、伝送経路におけるインピーダンスを最小化した上で、シールド効果を持たせています。
iEMatch4.4を使用することで、結果的にダイナミック・レンジが増し、バックグラウンドのヒスノイズが低減し、ボーカルがよりクリアーに聞こえます。
iEMatch4.4は、音質的影響を極力排除した上で、ヘッドフォンアンプの音質を引き出すことができる最高峰のアッテネーターなのです。
当社取扱のiFi Audio製品は正規代理店経由の正規輸入品ですので修理など、正規のアフターサービスが提供可能です。
安心してお買い求めください。