VTX V Seriesの特長
コンパクトで軽量なキャビネット
- VTX V Seriesの3-Wayラインアレイ・スピーカーは、これまでの水準を超える圧倒的な音圧を出力します。最小限のキャビネット容積で所定のエリアに必要な音圧を届けることができます。客席や撮影ポイントからの視線を遮ることなく、会場の利用率を高めることが可能。吊り下げ時の重量も少ないため、荷重条件の厳しい会場でも多段のラインアレイを使用できます。さらに、少ない人員で短時間にセットアップ可能なうえ、輸送時の容積も節約できるため、移動の多いツアーの運用コストを低減します。
あらゆる設置環境に対応
- 全モデルともキャビネットを床から積み上げる「グラウンドスタック」が可能。天井からの吊り下げが不可能な会場でも、ラインアレイの特性を最大限に発揮します。また、オプションのアダプターを使用すればサイズの異なるキャビネット同士の連結も可能で、会場の大きさや形状に応じて自由に組み合わせることができます。
比類ない再現力を備えた高域用D2デュアルコンプレッションドライバー
- 高域ドライバーには、新開発D2デュアルコンプレッションドライバーを使用しています。D2は、同軸上に配置された上下2つのポリマー製環状ダイヤフラムとフェーズプラグを、単一の筐体に結合。それぞれを独立したボイスコイルとネオジムの磁気回路で駆動し、1つの信号に合成して出力します。通常のコンプレッションドライバーと比べてダイヤフラムの可動重量を削減できるので、高域特性が広がってより滑らかになると同時に非直線性の歪みが低減。ボイスコイルの放熱が向上したため耐入力やパワーコンプレッション(実効感度の低下)も改善しています。
新世代の高域ウェーブガイドとRBI(Radiation Boundary Integrator)
- 3個のD2デュアルコンプレッションドライバーに接続される、鋳造型アルミニウム製の高域ウェーブガイドは、高い精度でタイムアラインメントされた可干渉性の波面を作り出します。高域ウェーブガイドと4つの中域ドライバーは独自のRBI(Radiation Boundary Integrator)に取り付けられ、中高域を滑らかに統合します。安定した指向制御が可能になりました。
出力密度を高めるアルミニウム製フロントバッフル
- キャビネット高を抑え垂直方向のカップリング性能を向上するために、鋳造アルミニウム製のフロントバッフルを使用しています。強度と放熱性に優れ、コンポーネントの実装密度を高めながら、キャビネットの結合角度が大きい場合にも最適な出力性能を得ることができます。
- 1つの磁気回路で2つのボイスコイルを駆動する独自のディファレンシャル・ドライブ方式を採用しています。ディファレンシャル・ドライブは、ボイスコイルの放熱に優れ、均一なインピーダンス特性が得られるため、耐入力が増加し高域特性が向上します。さらに、ネオジム磁石を使用し磁気帰還経路の鉄を削減することで、軽量化を両立しました。VTX-V20の低域ドライバー(2261H×2個)、VTX-V25の中域ドライバー(2169H×4個)と低域ドライバー(2267H×2個)、またそれぞれのサブウーファーに採用されています。
- 最良の音質を引き出す専用のDSPプリセットデータをCROWN I-Tech HD Seriesパワーアンプ用に用意。
- アレイ構成時のシステム性能を予測する音響モデリングソフトウェアLine Array Calculator Ⅱや、SRシステム全体の設計と設定を劇的に効率化するソフトウェアPerformance Managerも利用可能です。
Spec
周波数特性(±3dB) | 33~300Hz |
周波数レンジ(-10dB) | 28~400Hz |
感度(1W、1m) | 99dB SPL |
許容入力 | 4,000W |
ドライバー構成 | 2267H(15インチ(381mm))×2 |
公称インピーダンス | 8Ω×2 |
入力コネクター | 8Pスピコン×2、4Pスピコン×2 |
寸法(W×H×D) | 904×567×629mm(除突起部) |
質量 | 66kg |
追加画像
クリックで別ウインドウで拡大します。