特徴
- 48Vアクティブ回路による高出力と優れたインピーダンス
- マッチング
- -15dB Padスイッチにより生み出される余裕あるヘッドルーム
- 100Hzから6dB/Octで低域をスムースに低減するHPFスイッチ
- 高SPL性能
- 最大SPLまで歪みを抑制
- 超低残留ノイズ設計
- 熱や湿度に影響されないリボンエレメント
- 高周波数帯における位相歪みを抑制
- 前面-背面での同一感度の保持
- マイキングの距離に影響を受けない周波数特性
The Pad
MK2で新たに搭載された-15dB Padスイッチは電子回路の前段に置かれ、ラウドなソースを集音した際のヘッドルーム不足に起因するディストーションの発生を限りなく低く抑えます。音域の広いオープンなエレクトリック・ギターでも何の問題もありません。Padスイッチをオンにした状態のR-122 MK2の出力は、R-121の出力に僅かに2dB劣るだけです。
精巧に設計されたPadスイッチはR-122の音質に何ら影響を与えることはありません。正確なレベル・マッチングを取ることができればPadをオンにした時もオフにした時も全く同じサウンドを聞くことができます。
The Bass Cut
HPFスイッチは100Hzから6dB/Octで近接効果により発生する余分な低域を効果的に減衰させます。自然でスムースなフィルターは特にボーカルやアコースティック系の楽器、オンマイク・レコーディングのエレクトリック・ギターなどで活躍します。
R-122 MK2の回路は全てCalifornia BurbankにあるRoyer Labs工場にて手作業で組み込みを行っています。Royer Labsオリジナルのトロイダル・トランスを採用することで、これまでのトラディショナルなリボン・マイクロフォンとは一線を画す卓越したトランジェント・レスポンスが生まれ、オーバーヘッドやパーカッション、あらゆるアコースティック・インストゥルメントに抜群の相性を誇るリボンマイクになっています。
Gain
音量の大きくないソースを録音する際に、従来のリボン・マイクロフォンでは高品位でハイ・ゲインなマイク・プリアンプが必要でした。それに比べR-122 MK2は遥かに高い出力レベルを持っているので、静かで繊細なソースに対してもマイク・プリアンプを選ばずにリボン・マイクロフォンを立てることができます。トロイダル・トランスと超低ノイズFETを含むフルバランスド・ディスクリート・ヘッドアンプを搭載し、極限まで低く抑えられたノイズフロアと37dBの高感度、さらには高SPL耐性を実現しました。さぁ、R-122 MK2をお気に入りのプリアンプと接続しましょう。ありとあらゆる楽器、ソースのレコーディングにも対応できるRoyerマイクロフォンのパフォーマンスを実感して下さい。
Impedance Matching
R-122 MK2のリボンエレメントにはアクティブ回路による最適な負荷が常にかけられています。接続するマイク・プリアンプの特性に左右されずR-122mk2の持つ100%の音色を伝えます。長距離のケーブルの引き回しでも低インピーダンス出力仕様ですので、信号のロスがありません。さらにファンタム電源やケーブルの接続ミス、突入電流によってリボンエレメントが傷つく心配もありません。
Patented Offset Ribbon Technology
Royer社が特許を持つオフセット・リボン・トランスデューサーは、リボンエレメントをマイク前面(ロゴ側)により近づけて設置する今までに類を見ないシステムです。この設置方法はリボンが磁場の中で振動するスペースを生み出し、高音圧(高SPL)環境のレコーディングにおいてもワイドな周波数応答性能を維持します。Royer Rシリーズ・マイクロフォンのマジックに不可欠な要素です。
Recording
R-122 MK2は優れたトランジェント・レスポンスの特徴を持ち、ラージ・サイズのトランスが抜けの良いハイエンドと、タイトで輪郭のあるローエンドを生み出します。オーバーヘッドやアコースティック楽器、パーカッション、ストリングス、ボーカルに絶大な性能を発揮します。
R-122 MK2で録音したトラックのフェーダーを上げて行くと、ミックスダウンに新たな発見を見出すことができるでしょう。レコーディング・トラックの生き生きとしたリアルなサウンドをミックスダウンに馴染ませて下さい。
Should I use An R-122 MK2 or R-121?
R-121に比べ鋭いトランジェント・レスポンスとタイトな低域を持つR-122 MK2を、オーバーヘッドやアコースティック楽器、ボーカル・レコーディングで多くのエンジニアが採用しています。R-121はエレクトリック・ギターやブラスに用いられる事が多いですが、それは好みの問題です。主にギター、ブラスをレコーディングする機会が多いのであれば、R-121のチョイスをお勧めします。R-122 MK2でももちろん素晴らしい録音ができますが、そのトランジェント性能が生み出す高域の開放感は必要ないでしょうし、高音圧なソースにはR-122 MK2の持つ感度も過多と言えるでしょう。オーバーヘッド、ボーカル、ピアノ、アコースティック楽器やストリングスで用いる事が主な用途でしたら、是非R-122 MK2をお選び下さい。
Two Mics in One
1m程度の近距離の録音において、R-122 MK2の背面側はフロントよりも若干明るいキャラクターとなります。アコースティック・ギターやボーカル、オーバーヘッドなど、ブライトな録り音が欲しいソースには背面側を使うことをお勧めします。
用途
エレクトリック&アコースティック・ギター / オーバーヘッド / パーカッション / 金管&木管楽器 / ピアノ / ハープ / ストリングス / コーラス・オーケストラ / ブロードキャスト / ナレーション
Spec
- 指向特性 
- 双指向性
- 素材 
- 2.5ミクロン・アルミリボン
- 周波数特性 
- 30~15,000Hz +/-3dB
- 感度(0db=1V/1pa) 
- -36dB
- PADスイッチ 
- -15dB
- 等価雑音レベル 
- < 18dB
- 接続端子 
- XLR3ピン(2番ホット)
- 出力インピーダンス 
- 200Ω
- 定格負荷インピーダンス 
- 1000Ω
- 最大音圧レベル(SPL) 
- 135dB@30Hz
- 電源 
- ファンタムDC48V
- サイズ 
- H:206mm x W:25mm
- 重量 
- 309g
- 仕上げ 
- 非光沢サテン
- 付属品 
- 木製ケース、マイク巾着
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