Feature
DSPの処理能力が大幅に増強され、より多くの信号を、より柔軟に制御。
コンパクトなボディーで最大80チャンネルもの信号を処理できるため、中規模の会場にも十分対応できます※1。また、14モノラルAUXのうち6モノラルAUXは6ステレオAUXに切り替えが可能。AUXバスへの出力はチャンネルごとにプリ/ポストの切り替えができ、用途に合わせて柔軟な設定が行えます。4モノラル・マトリクスも4ステレオ・マトリクスに切り替えが可能です。さらに8VCAグループを装備し、複数のチャンネル・フェーダーを1つのVCAフェーダーでコントロールできます。ミュートグループは8つまで設定可能です。
※1. ステージボックスを使用してモノラル入力チャンネルを64に拡張し、4ステレオライン入力および4FXリターン(4ステレオ)をそれぞれ8チャンネルとカウントした場合の、モノラル入力チャンネル+ステレオライン入力+FXリターンの合計値。
直感的なコントロールを可能にする、アナログ・ミキサーのような優れた操作性。
バスへのミキシングを簡単・正確に行うためのTOTEMスイッチを装備。スイッチを押すと、チャンネル・フェーダーがバスへの出力フェーダーに切り替わるなど、サーフェイス全体がそのバスへのミキシングを行う際に最適な設定に再構築されます。これにより、まるで大型のアナログ・ミキサーのように、バスへの出力セクションが存在しているかのようなストレスのないミキシングが可能になりました。また、フェーダーの機能に応じて、フェーダー内部のLEDの色が変化するフェーダーグロウ・システムを採用。1つのフェーダー・レイヤーに様々な機能のフェーダーが混在している場合でも、正確なオペレートが可能です。チャンネル・フェーダー上部には、チャンネル名やレベル等を表示する、バックライト付きの小型液晶ディスプレイも装備しています。
さらに、チャンネル/バスの入力、HPフィルター、ゲート、コンプレッサー、イコライザー、出力の設定を表示・調整するACSエリアを搭載。ACSエリアは機能ごとに専用のつまみやスイッチを備えており、つまみやスイッチの働きがレイヤーの切り替えによって変更されることがなく、アナログ・ミキサーに近い操作性を実現しています。各入力のゲイン、HPフィルター、パンの設定状態を一度に表示し、比較しながら調整できるグローバルモード・コントロールも搭載しました。
デジタルならではの多彩な機能により、効率的な運用を実現。
入力、バス出力、VCA、DMX出力を任意のチャンネル・フェーダーに割り当てることが可能。入力・出力を問わず、使用頻度の高い機能を1つのフェーダー・レイヤーにまとめることができ、操作性が大幅に向上しました。また、チャンネル間やバス間、エフェクター・プロセッサー間で、ほぼ全てのオーディオパラメーターを素早く簡単にコピー/ペーストできます。ペーストする項目はそれぞれ個別にON/OFFが可能で、調整の時間を大幅に短縮できます。Si Performerをワイヤレスでリモート・コントロールするためのiPad用アプリケーション「ViSi Remote」も用意しました。
Si Performer 1台で自在な音響調整が可能。
全ての出力バスには定評あるBSS AUDIO製の28バンド・グラフィック・イコライザーを搭載。入力には4系統のLexicon製高品位エフェクター・プロセッサーも装備しており、各プロセッサーにはステレオリバーブを初めとして29種類のエフェクターが搭載されています。また、全チャンネルと全バスには4バンドのフル・パラメトリックイコライザーを装備。高域と低域はシェルビングとピーキングの両方が利用できます。さらに、パンはLRとLCRに切り替えが可能で、センター・クラスターやセンター・スピーカーへの出力にも対応します。
高い拡張性により、様々なシーンで活躍。
DMX出力端子を備えており、通信プロトコル「DMX512-A」に対応した照明機器を直接コントロール可能です。小規模なライブハウスや劇場、宴会場等の固定設備から、企業イベント、お祭り等の仮設PAまで、Si Performer 1台で音響から照明まで制御できます※2。設定したDMXの情報は、オーディオパラメーターと同様に内部に保存でき、簡単に呼び出すことが可能です※3。また拡張スロットを2つ装備しており、各種オプションカードを装着することで入出力が拡張できます※4。
※2. Si Performer 3では30、Si Performer 2では22のDMXアドレスに、同時にメッセージを送ることが可能です。また両モデルとも、マスター・フェーダーを備えた4つのプリセットを持っています。 ※3. DMXの設定は、オーディオパラメーターの設定と一緒に、または個別にキューに保存することができます。 ※4. オプションカードを装着した場合、スロット1では最大64チャンネルのオーディオ信号を送受信できます。スロット2では最大64チャンネルのオーディオ信号を受信、32チャンネルのオーディオ信号を送信できます。
Spec
周波数特性 (20Hz~20kHz) | マイク入力~ライン出力 | +0/-1dB |
ステレオ入力~マスター出力 | ±0.5dB | |
THD+N | マイク入力~バス出力 | 0.008%@1kHz |
ステレオ入力~マスター出力 | 0.005%@1kHz | |
マイク等価入力ノイズ | -126dBu以下(10Hz~22kHz、アンウェイト) | |
同相信号除去比 | 80dB@1kHzマイク入力 | |
内部処理 | 24bit、48kHz | |
レイテンシー | マイク入力~バス出力 | 1mS以下@48kHz |
DSP解像度 | 40bitフローティングポイント演算 | |
内部クロック | クロック精度 | ±50ppm以下 |
クロックジッター | ±5ns以下 | |
最大入力レベル | マイク入力 | +26dBu |
ステレオ入力/リターン | +28dBu | |
最大出力レベル | バス出力 | +22dBu |
定格レベル | 0dBu(-22dBFS) | |
インピーダンス | マイク入力 | 6.8kΩ |
全アナログ入力 | 10kΩ以上 | |
ライン出力 | 75Ω以下 | |
オシレーター | 20Hz~20kHz、サイン波/ピンクノイズ切り替え、レベル可変 | |
フィルター | チャンネルHPフィルター | 22Hz~1kHz、18dB/oct |
チャンネルLPフィルター | 500Hz~20kHz、18dB/oct | |
パラメトリックイコライザー | HF | 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0もしくはシェルビング |
Hi-Mid | 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0 | |
Lo-Mid | 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0 | |
LF | 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0もしくはシェルビング | |
メーター | 全出力チャンネル | 14セグメントのLEDレベルメーター |
全入力チャンネル | 各有機ELディスプレイでゲインリダクションを表示 | |
寸法・質量 | W1412×H340×D791mm、48kg | |
電源 | AC100V、50/60Hz、400W |
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