特徴
従来のノイズフィルターは、人間の耳に聞こえるノイズ、つまり可聴周波数帯域をフィルタリングしていました。これでは、折角の音楽信号に大きな影響を与えてしまいます。そのことから、フィルター内臓タイプは「音が鈍る、甘い」、「ベール、もやがかかっている」といわれてきました。
GPC-Tのフィルタリングテクノロジーは、違います。着眼点を変えて、聞こえるノイズではなく、聞こえないノイズをフィルタリングすることです。よって、可聴周波数帯域(20Hzから20kHz)には、全く影響のない1MHz以上のいわゆる高周波帯域をターゲットにフィルタリングします。通常、インバータは、高調波を発生しますが、実はインバータだけではなく、家庭電気製品やOA機器、さらに音響映像機器、スタジオ機材でも入力される交流を一旦、直流に変換する整流回路を持つために高調波を発生しています。高調波は、電流となり、配電線や変圧器のインピーダンスにより電圧降下が、生じて電源波形を歪ませます。その結果、機器の各回路に高調波電流が流れ込み、それがノイズとなって音響・映像機器などに影響を与えてしまいます。このノイズこそが音質や画質に悪影響を与えている元凶です。
さらにPCを始めとしたデジタル機器の誤動作を誘発させる原因と言われています。また、近い将来には、PLC(高速電力線通信)といった高周波数通信も普及することが予想され、今まで以上に電源環境の悪化が考えられています。このノイズこそが、最近良く耳にするコモンモードノイズと言われるノイズなのです。
GPC-Tのフィルタリングテクノロジーは、このノイズに対処するために開発されたものです。開発のきっかけは、コンピュータシステムの誤動作の原因追及からです。その結果、誤動作の大部分は、電源ラインからのコモンモードノイズによるものでした。この技術によって、誤動作は飛躍的に減少し、システムが正常に稼動しました。この技術をオーディオに活用することによって、既成のフィルターでは不可能だったSN比の向上と曇りの無いクリアな音質を得ることが可能になります。つまり、機器類の各回路に必要の無いコモンモードノイズを対策することによって、各回路が、本来のパフォーマンスを発揮し、音質が向上することになるのです。
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