voltampere
GPC-TQ
GPC-Tの後継機種 GPT-TQをAnnex Recに導入しました。主な目的は120Vへの昇圧なのですが,ちょうどタイミングよくお客さんと視聴する機会を得ましたのでその時の様子も交えつつ見えいくことにしましょう。
Product Overview of GPC-TQ
見た目,重量はほとんど変わらないので割愛しますね。
TとTQの主な変更点は
- トランス、コイルに新開発のポリ・カーボネート製ボルト&ナットを採用
- 非磁性体アルミ製天板。
- SwitchCraft社製 InletPrug EAC309採用。
100V/120V出力の切り替え機能などは同じく搭載しています。
Sound Impression of GPC-TQ
さて,実際の音に行きましょう。
GPC-TとGPC-TQを厳密に比較したわけでは無いのであくまで印象です。ご了承ください。
ただ,Voltampereさんと話したのですが,僕の印象はさほど間違っていないと思います。
まずGPC-T(旧機)の音の印象は肉厚で中域にパンチがある,というものでした。GPC-TQもその傾向はあるのですが,やや影を潜め,高域がシルキーに広がります。
ミキサーの電源を差し替えたのですが,その差は一聴して明らかでした。
電源は基本的にアンプやパワードスピーカーなど消費電力が大きい物によく効く印象のですが,ラインミキサーでここまでは脱帽です。
うーん,やっぱり電源大事ですね。
さて,120Vのチェックです。
基本的な部分はGPC-Tと変わっていないので,TQになったからといって,120Vの音が劇的に良くなったわけではないようです。とはいえ,EQやCompでは生み出せないなんとも言えない部分が音に加わるのは明らかです。
Universal Powerの機材でちょこちょこ試してみましたが,やはりキーをひねり100Vに戻すと残念な感じになります。
Afterwords
120Vの効果を改めて認識した僕は120Vに対応しているAnnex Recの機材を120Vで動かすことにしました。Universal Powerの電源もあれば基板部を変更する必要があるものもあるのでちょっと時間がかかりましたが,なんとか100V/120Vの機材を分離することに成功です。
次回以降の録音が楽しみです。ACタップもわかりやすくするために120V用のタップにはHUBBELL 8300Rを装備させようかと考えています。
見落としがちながら非常に有効な電源,みなさんも機会があれば是非トライしてみてください。
PS. 120Vでの駆動は自己責任でお願いします。120V駆動に関する事故などは弊社一切関知いたしません。120V駆動によりサポートが受けられなくなる場合もございます。くれぐれもお気をつけて。