Softube
TSAR-1
おそらくProduct Review初! プラグインのレビューです。今更ながらの製品も出てくるかもしれませんが,新たな設定などおすすめポイントなどがあるかもしれませんので暇つぶしにでも御覧ください。
Product Overview of TSAR-1
さて記念すべき(??)初のプラグインレビューに選ばれたのは Softube TSAR-1 リバーブプラグインです。RevというとLexiconやt.c. electronic wavesあたりが有名でしょうか。
ハードの愛用者も多いいと思いますし,僕自身 t.c. electronic M3000やSONY DPS-V77を愛用しています。
Mix Master作成時は構わないと思いますが,録音の時に「とりあえずリバーブを...」と夏の呑み屋のような感じ(「とりあえず生」的な...)でRevをかけるのにいちいちハードをごそごそやるのも手間ですしI/Oも占有します。
Plug-inをインストールしてあって使わないのは構わないと思うのですが,「無いからハードしか,もしくはデフォルトしか使えない」というのはちょっと...と思い,色々調べてみました。
弊社環境は基本的にPro ToolsなのでD-verbとAIRのReverb,Spring Reverbがデフォルトでインストールされています。これにSolid State Logic X-VERBがwrapped plug-inとして1.)インストールされています。
なのでTSAR-1を含めて4つですね。
僕はRevに関しては「同じメーカーで多種類」というよりは「同じ数ならメーカーを分けたい」派なので今後もLexiconやt.c. electronicのPlug-inなどチェックしていきたいです。ことRevに関しては安価なものも使いように依っては化ける部分がありますので把握できる範囲で持っておくのは良いのかもしれません。
さてTSAR-1はSoftube社が独自に開発した「True Stereo Algorithm」がキモの様です。画面はLexiconなどのハードウェアリバーブのコントローラーのような外観です。
5本のスライダーが並びHUI protocolでコントロール可能です。上部のパネルには値が示され,変更前の値も( )で示されます。
エディットしていくと,「前の値がいくつ」というのは大きく参考になります。またパラメーターをいじっている項目だけ明るく表示されます。
1.)2011年末にRTAS verが発表されたので現在はRTASとVST両方インストールしてあります。
Sound Impression of TSAR-1
さて実際の音です。とはいってもあくまでrevのみを見ていくことは不可能です。ここでの印象は「僕が録音したソースに色々かけてみた時の印象」です。
最初に見て一番違和感を覚えたのはTYPE
に相当するパラメーターが無いこと。いわゆるHALLやROOM,PLATE,STAGEなどのパラメーターです。同じ長さのRevでもタイプが異なると大きく印象が異なるのでどう設定したものかぁと思ってしまいました。
で困った時のPresetです。40を超えるプリセットがありますが,「MODERN」というシリーズと「VINTAGE」というリーズに大別できます。Modern xxxxxx
,Vintage xxxxxx
という名称ですので簡単に見分けがつきます。面白いのはTYPE
は無いのにPreset NameにはHall
やRoom
,Studio
の単語が見えます。
...なるほど確かにそういう感じですね。TYPEの代わりにERとTONEあたりでそれっぽさを作り出している印象です。
また,True Stereo Algorithmのなせる業なのか,非常にナチュラルな印象です。温かみ,というのはあまりありませんが,冷たさ,というのも特に感じません。t.c. electronic程冷たくなくLexicon程ウォームでない,という感じです。
ウォームな順で並べると Lexicon > YAMAHA > TSAR-1 > X-Verb > t.c. electronic という感じでしょうか。もちろんどのメーカーもEQやToneなどで冷たさ明るさはコントロールできますが,その機種が持っている共通のカラーという印象で受け取ってください。
Installした次の日から早速Mixで大活躍です。やはり生楽器やサンプルモノによく馴染む印象です。
Afterwords
本国サイトからデモ版もDLして使用可能です(PACE iLokが必要です。)
30日ほど使用可能ですので興味がある人は是非試してみてください。