sE electronics
V KICK/V BEAT
今回はマイク見ていきましょう。弊社YouTube Channel Plantubeにて先日公開されたコンデンサーマイクの動画、皆さんご覧いただけましたでしょうか。
今回見ていくのはDs用マイクの動画作成の際に試して、Drumsを担当してくれた弊社Music Schoolの講師、目次先生の評価が高かったマイクをレビューしていきたいと思います。
Product Overview of V KICK / V BEAT
V Kick,V BeatはsE electronics社が初めて〇〇向け
、と銘打って発売したマイクだと思いますが、その名の通りV KickはBass drum用、V BeatはTom, Snare用に最適化されています。V Beatはコンガやボンゴなどのパーカッションにも良いと思います。
Specです
Spec of V KICK
- タイプ
- ダイナミック(DMC7 SB カプセル)
- ボイスコイル素材
- アルミニウム
- マグネット素材
- ネオジム
- 指向性
- スーパーカーディオイド
- 周波数特性
- 20 Hz - 19 kHz
- 感度
- 0.2 / 0.4 mV/Pa(-69 / -75 dBV)
- インピーダンス
- 300 Ω
- コネクター
- 3ピンXLRコネクター(オス)
- 外形寸法
- 60 mm(直径)× 135 mm(長さ)
- 本体重量
- 468 g
Spec of V BEAT
- タイプ
- ダイナミック(DMC7 X カプセル)
- ボイスコイル素材
- アルミニウム
- マグネット素材
- ネオジム
- 指向性
- スーパーカーディオイド
- 周波数特性
- 30 Hz - 19 kHz
- 感度
- 2.0 mV/Pa (-54 dBV)
- インピーダンス
- 300 Ω
- コネクター
- 3ピンXLRコネクター(オス)
- 外形寸法
- 61 mm(直径)× 110 mm(長さ)
- 本体重量
- 347 g
V CLAMP
- 外形寸法
- 75 mm × 57 mm
- 本体重量
- 93 g
どちらのマイクもコンデンサーマイクに迫る勢いの周波数特性です。
ハウジングも金属製で堅牢な印象です。ドラム用マイクに嬉しいサイズ感で大きすぎず、小さすぎず、といった印象です。
Sound Impression of V KICK/ V BEAT
今回はOHにsE8, KickにV KICK, SN,TomsにV BEATを使用して収録しました。Kickの回線のみCompressorを掛けてあります。
Gainを調整中に目次先生が思わず、「リアルだね!」「再現性すごいなー...」「これ、なかなかいい音だと思いますよ。」と漏らしてしまうほど好印象だった様子。
フレーズ収録後、マイク交換にPlay roomに入るとぼそっと、「演奏がやりやすいマイクだねー」、と。
Engineerの視点だと,分離良く収録が出来、レスポンスがよい、という表現になりますでしょうか。
今回使用したKickのCurveはどちらもmodernを選びましたが、classicも選べますのでPreset EQ的に使っていけます。中域のカットと高域のブーストとそれぞれスイッチがあるので4種類の音色をMicの段階で作ることが可能です。
今までに聴いたことがない印象の音ですが、明らかに「良い音」と言って良い音です。先生もかなりお気に入りの様子で後日、「あれ価格おいくらくらいのなの?」とやはり気になっていご様子です。
目次先生のYouTube channelのDsのマイクがsE electronicsのマイクに置き換わる日も遠く無いかもしれません。
さて、実際の音ですがEQいらず
という表現が個人的にはしっくりきます。実際にはMixingの上で何かしらの処理が為されていくでしょうが、HAのGainを程よく上げただけで、どっしりとした低域と派手すぎ無いアタックをもつ高域が聞こえてくるので実際に録音するまでの時間も短縮できるでしょう。今回の企画の観点から収録はNO-EQなのですが、その状態でも分離のよいドラムキットが収録できました。そのときのトラックはこちら!
(音声はNormalizeしてあります。)
いかがでしょうか。他の楽器が入っていないので印象を述べるのはちょっとナンセンスかもしれませんが、この状態で充分成立していると言って良いと思います。
他のブランドのマイクでももちろん同様な音/バランスは作れると思いますが、「Gainを上げただけの状態」でこの音が得られるのは大きな魅力です。
録音スタジオでの録音であればいざしらず、リハスタでの録音時などには音作りなどには限界があるか、結構手間がかかるかですがV-KICK/V-BEATを使用することでその労力が大分抑えられる印象です。
Afterwords
動画作成で改めてマイクをたくさん試しましたが、それぞれ個性があります。マイキングでは変更できないベーシックなキャラクターに関しては気に入ったものを持っておく/把握しておいたほうが良いなと感じました。
sE electronicsの他のマイクと組み合わせてMic Packageを作ることも可能ですね。
date:
checker:Takumi Otani
sE electronics,V BEAT
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