musikelectronic geithain
RL906

今回のプロダクトレビューはmusikelectronic geithain RL906です。ハイエンドなスピーカーで音楽家の坂本龍一氏はじめ愛用している方が多く、多数スタジオにも導入されているmusikelectronic geithainのコンパクトスピーカーです。楽しみですね。早速見ていきましょう

Product Overview of RL906

箱の中から出てきたサイズと持った感じの重量は「うんうん、このくらいの重さは欲しいよね」という感じのモノ。グリルに守られた同軸のユニットが「目玉のオヤジ」の様でキュートです。

サイズはH 255 xD 200 xW 180 (mm),5.5 kg,フロントは4"wooferと1"tweater,電源/クリップを示すLEDがありバスレフポートは上部についています。リアパネルはアクティブクロスオーバーと保護回路付の2chパワーアンプ(低域30W、高域15W)を内蔵しています。また低域/300Hz/高域用イコライザーとレベルコントロールで調整が可能となっています。

Sound Impression of RL906

今回のチェックにあたっては専用のスタンドもお借りすることができました(M田さん、I東さんありがとうございます!!)。程よく間隔を広げ(1.5m位だったでしょうか)、Reference CDでのチェックです。

...素晴らしいです。なかなかこのクラスの音聴けないよね、という音です。聞き慣れたReferenceCDが非常によく聞こえます。レンジをチェックする音源、奥行をチェックする音源、ステレオの広がりをチェックする音源、すべてに置いて高得点をたたき出してくれます。情報量が多い音というんでしょうか。作った人たちはこうしたかったんだろうなぁ、というMixが聴こえる感じです。
それぞれのCDがよりワイドレンジに、より生々しく、よりワイドなイメージで聞こえます。

左右の幅を変えてみたのですがステレオイメージは保たれたままです(広がりは出ます)。「ステレオ」が「デュアルモノラル」になることはありませんでした。指向性も広すぎず、狭すぎずという感じでコンソールでの作業であまり不便を感じることも無いと思います。

音量もSPL:104 dB / r=1 mと十分、聴感上も十分な程出ています。ただ録音で、となるとちょっときついかな、という印象もなくはありません。足りない、というよりは突発的な低域が入ると無理だろうなぁーという印象です。Midfieldクラスのモニターがあれば問題ないと思います。あとマイキングがすごくシビアになりそうです。スタイルにもよりますが、僕ならMixingでメインに使うと思います。

さてちょっといじわるな試聴をしてみました。というのは専用スタンドってほんとに必要なの?という観点の試聴です。というのもスタンドの見た目、重量などからもあまり必要性を感じなかったのです。デザイン的には確かに「専用スタンド」という感じなのですが...。

さて「とりあえず、ポンとおいてきてみました」という場所に設置してみました。インシュレーターなどもなしです。間隔もあまり変えないまま確認してみました。

いやー残念!スタンドの方が良い音します。低域はヤセ、高域が暴れちょっと耳が痛い感じです。この表現だと分かる人が限定されるかもしれませんが「そこそこ高級なインシュレーターを取り外した感じ」という感じです。「高級電源ケーブルを安物に変えた感じ」と言っても良いでしょう。逆にデスクトップ、コンソールトップに設置しインシュレーター,電源ケーブルで調整していけばかなり良い音になると思います。ある程度そういうノウハウをお持ちの方には特に必要の無いスタンドかもしれませんが、とりあえず手っ取り早く正解にたどり着きたい人にとっては強い味方ですね。メーカーが責任をとってくれる、という感じでしょうか。

Afterwords

musikelectronic geithainのラインナップの中のニアフィールドという面持ちのRL906をチェックしましたがみなさんが絶賛するのがよくわかります。ミッドフィールドの904,ラージの901も機会があれば試してみたいです(ここまで行くとスタンドはほんとにあった方が良いでしょうね)。

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checker:Takumi Otani

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Product Review