KORG M3新機能速報!!
行ってきました!!
KORG M3
Seminar
会場は京王線沿いのKORG本社!!
10:00からだったのですがつくばからですからね、路線検索して逆算してみるとその日は7:00起きです(涙)。
仙台からいらしていた方もいたのでもっと大変だったのかもしれません。
営業さんに「絶対わかるから!駅のすぐ横だから!!」といわれ、安心して駅から出るも、目にはいった風景は
「ここどこ??ここに楽器メーカーの本社が??しかもBig3のうちの1つの???」
といった感じです。
しかもよりによって携帯を忘れていたので(ある意味「チャレンジャー」、ある意味「現代人失格」)、電話も出来ず、職場に問い合わせようにも早すぎて誰もいないので冷や汗をかきまくって、インターネットカフェで何とか調べるか、と思いウロウロしてみるもそんなものある気配すらない(汗)。
弱ったなぁ、と思って駅員さんに聞いてみようと駅に戻ってみると僕が歩いた方向とは逆方向にありましたよ。K O R Gの文字とビルが。
ほっとして中に入り、しばしM3をいじると新製品発表会でお気に入りの鍵盤は健在!「やっぱり買おうかな」と思いましたね。
そうこうしているうちにインストラクターのYK氏が。新製品発表会でもデモンストレーターを務めてらっしゃったのでおなじみでした。
さて、いよいよ本編です。
外観
全体の外観は公式ページを見てください。白を基調にしたシンプルなデザインですね。スタイリッシュでおしゃれなデザインですね。パネル部を拡大してみて見ましょう。M3-61もM3-Mも共通なので参考にしてもらえると思います。パネル中央
カラータッチビューディスプレイとPADが並びます。
パネル左部
8セットのフェーダーとスイッチが目を弾きます。モードによって、また[CONTROL ASSIGN]を切り替えることにより様々な役割をこなします。
パネル右部
モードの切替や、音色バンクの切替、サンプラーやシーケンサーなどのコントロールが並びます。
特徴
コレはKorgのM3のページにもありますが、ここでも記載しておきましょう。というかコピーです。- 新音源EDS(エンハンスト・ディフィニション・シンセシス)の採用による、豊かでビビッドなサウンド。
- (48KHzサンプリング)膨大な256Mbyte(16ビット・リニア換算時)のPCMメモリーには、7個のステレオを含む1,032個のマルチサンプル、116個のステレオを含む1,606個のドラム・サンプルを搭載。完全120ボイス、4段階のベロシティ・スイッチを搭載したサウンドも数多く収録。
- OASYSに搭載された第二世代のKARMAや、ドラム・トラック機能、オープン・サンプリング・システム、16トラックMIDIシーケンサーなどによる、イメージをシームレスに素早く完成型へ到達できる新しい制作環境。
- カラー・タッチビューGUIによる高い操作性、さらにディスプレイをX-Yコントロールとして使用可能なほか、8つのマルチ・パッド、コントロール・サーフェスなどによる高い操作性と表現力を実現。
- DAWシステムへの有機的な結合を可能にする、バーチャライズド・ハードウェア。
- ハードウェア単位でも柔軟なシステム構築を容易なものにする新発想、コルグ・コンポーネント・システム。
- 異素材の組み合わせによるシンプルでエレガント、暖かみのあるデザインを採用。
- 61-key、73-key、88-keyモデル、そしてモジュールから選べる4モデル、独自開発新鍵盤採用による抜群の操作感と豊かな表現力。
- アナログ・モデリング・シンセサイザーRADIAS音源ボードEXB-RADIASやPCMサンプル容量を拡張するEXB-M256、Firewireケーブル1本でバーチャライズド・ハードウェア環境ができるEXB-FWボード、今後発売予定のEX-USB-PCMシリーズ・ライブラリーなどの豊富な拡張性。
MODE
コルグのシンセらしく(?) [COMBI]と[PROG]があります。他に[SEQ], [SAMPLING], [GLOBAL], [MEDIA]があり、ディスプレイ横のボタンで切替えます。下の写真では[PROG]モードです。[COMBI](Combination Mode)
コルグのシンセになじみのある人ならすぐわかってもらえるかもしれません。[COMBI]では[PROG]が16音色並べることが可能で、もちろんKARMA engineもアクティブです。KARMA engineは最大4系統です。RolandやYAMAHAで言うなら"PERFORMANCE"だと思ってもらってよいのかな、という感じです。
PADを叩けば簡単にナイスな演奏が流れます。鍵盤でもよいと思いますが、PADの方がベターかもしれませんね。左から1つずつ1小節ごとに押していけばちょっとしたジングルなど作れてしまうでしょう。
このPADに自分の好きなコードをアサインさせることも可能です。しかも簡単!!!
この簡単というのは非常に重要ですね。アーティストのインタビューで聞いたことがあるかもしれませんが、「良いアイディアを思いついてもPCを起動させてるうちに色褪せてしまう。」「操作に手間を取られちゃうと細かいところがぼやけてきちゃって...。」と言う経験は皆さんありませんか??
PCでなくてもよいと思うのですが、アイディアを形にするのに時間と手間がかかる作業はいかがなものかと思います。すぐ記録できると言うのは非常にありがたいものです。
M3では「おっ、今のコード良いかも!?」と思ったら2アクションでPADにアサインできます。ボタン1つ押して、アサインしたいPADを押すだけです。
さらにさらに、「お、今のコード進行よいじゃん!!メモ!メモ!」という感じでseqのセットアップとしていた皆さん!朗報です。
これまたボタン二つでSeqが立ち上がります(=Setup to Record機能)。
「なに言ってんだ?こいつ、さっき[SEQ]があるって言ったじゃんか?馬鹿か?」と思った貴方!人の話は最後まで聞くもんですよ。確かにそれは事実です。[SEQ]でシーケンサーモードに移ります。しかしただ移るだけです。
並んでいるのはデフォルトの場合ピアノの音のみです。しかし、この「Setup to Record機能」を利用すれば、音色は[CONBI]で選んでいたものが並んでいます。鍵盤なり、PADなりを演奏すればさっきの状態になります。しかもREC待機状態!加えて、ここで録音したものは自動的にKARMAアルゴリズムがMIDIデータに変換されます。
KARMAのアルゴリズムの関係ですべてのコンビネーションでそれが現実になるわけではないのですが、ほとんどは大丈夫とのこと。
良いですねー。ユーザーに優しいですね。
先ほどから出てくる"KARMA"ですが、詳細はKARMAのページかこのオフィシャルサイト(英語)などを見てください。
簡単に書くと、というか、YK氏の受け売りですが、"実際にユーザーが最初からアレンジ/打ち込みなどを行う場合には膨大な作業量となる高度なフレーズと音楽的変化を一瞬にして生み出すことができる画期的機能"です。ですからコンビネーションでKARMAを切ると結構悲しいことになることがあるかもしれません(苦笑)。
他にも[X-Y MODE]やエフェクターのことなど、いろいろ書きたいのですが、もちネタを全部ばらすと店頭でしゃべることがなくなってしまうので(苦笑)[CONBI]モードの話はコレくらいにしましょう。
[PROG](Program Mode)
[PROG]モードはコンビネーションを構成する最小単位でRolandで言う"PATCH"、YAMAHAでいう"VOICE"といったところでしょうか。もちろんそれ自身で非常に使える音がたくさん並んでいます。実際にLPFをいじったりという作業はこちらで行うことになるでしょう。
音色はもちろんマルチサンプリングの4ダイナミックレイヤーです。4種類の音がヴェロシティに応じて切り替わります。
M3ももちろんタッチディスプレイで操作が可能なのですが、OASYSのように大きな画面ではないのですべての操作を画面で、と言うわけにはいきません。M3に関してはパネル上のボタンとタッチビューを併用しながらエディットしていくことになります。エディット画面をちょっと見たのですが、程よいサイズで無理に詰め込んだ感じがなく正解といえるでしょう。パネル上のボタンも最低限使用しないのは2つだけ。コレなら簡単ですね。ほぼディスプレイ上でエディットできてしまいます。
もちろん[PROG]モードでもKARMA enmgineは使用可能です。更にKARMAとは別に"Drums Track"機能も使用できます。コレは完全にMIDIのバッキングパターンなのですが、ディスプレイ上に現在選ばれているパターンが表示され、更にセレクト、エディットも可能です。自分で作ることも可能ですから、良いですよね。シンプルな8ビートを作っておくもよし、Hip/Hopパターンを入れておくもよし、変拍子を作っておきもよし、自分の嗜好にあわせることが可能です。
また[COMBI]モードでもいえることなのですが、OASYSから移植された音色が結構あります。「まんま」なものも結構ありますので、OASYSに憧れのある人も試す価値有り!!うえでチョコッと触れた[X-Y MODE]も使用可能です。
もちろん、ボタン二つでSeqが立ち上がります。
KARMAのことも書いてしまったので、ここはコレくらいにしましょう。
[SAMPLING](Sampler Mode)
サンプラーとしても優秀なM3の機能紹介です。OASYSと同等のサンプラーエンジンを搭載しています。ただRAMがデフォルトでは64MBなのであまり長時間のサンプリングには向かないかもしれません。しかし別売りですが256MBのRAMを増設できるので、その辺でカバーできるでしょう。
サンプリングの特徴としては、(資料からの抜粋)
Audio input端子、S/P DIF端子に接続した外部からのオーディオ信号を、RAMやUSBメモリに48kHz/16Bitステレオでサンプリング可能です。M3のフィルタ、エフェクタKARMA、シーケンサなどの演奏をリサンプリングすることが可能です。
もちろん、PROGRAM、COMBINATIONのサンプリング、サンプルのエディット、ルーピング、タイムスライス、PROGRAMへのコンバートが可能。
PROGRAMにコンバート可能ということは[COMBI]でも使用可能。KARMAもアサインすることが可能。
うーん夢(?)は広がりますねー
[GLOBAL](Global Mode)
これもやはり[MODE]で切り替えます。システム全般の設定などを行う部分ですね。[SYSTEM]や[UTILITY]と書いてあるメーカーもあります。
さてそれをなぜ書いたかというとDEMO SONGが13曲あるのですがそれを呼び出すのはここで行います。
実際のやりかたは店頭で!もしくはKORGのページでもDEMO SONGが聞けるはずです。
その他
新製品発表会のページにも書きましたが、KORG Component Sytemの採用により、音源部と鍵盤部は簡単に取り外し可能。
音源部と鍵盤部はケーブルでつながっているのですが、M3-73はコレが二股に分かれていて、パネル部+Radiasを乗せることが可能です。前述のRadias拡張ボードを搭載することとどちらを選ぶかは貴方次第!
ちなみにRadiasボード搭載時は4系統のradias音源を使用可能とのこと。
リアパネルは上の写真の様になっています(EXB-FWボード装着時)。USBメモリ,USB HDD等のデバイスを接続可能なUSB Host端子も標準装備です。
駆け足の感は否めませんがこの辺で終わりにしようと思います。M3をじっくりいじりたい方は是非店頭へ!3/24発売です。もちろん予約してくださって、じっくりご自宅などで堪能していただいてもかまいませんよ!!
ちなみに僕は買います!
Product Review最終更新日はSep 30, 2024 Monday 20:02 JST です。
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