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Korg 2008新商品内覧会

まえがき
-Needless Preamble-

行って参りました!今回初めての新製品発表会という事で、かなりの期待を胸に出発。場所は東京都杉並区の下高井戸。
新宿乗り換えで、若干乗り違いそうになりながらも、初の京王線で順調に到着。
スタート13時前に到着し、KORG担当M園さんに案内してもらい、
新製品を軽くみて、いざ会場へ。
もちろん座った席は最前センター!!緊張感の漂う中、各メーカーさんのコメントを聞きながら、プロジェクターを見ながらといった様子で進んでいきました。
なんと言っても司会兼通訳の方が、うまく会場を和ませてくれつつ、デモ演奏がありつつと、たくさんのお土産が出来ました!
商品を生む側の熱意とそれを現場で紹介する側の一体感を感じた数時間でした。

紹介順はさて置き、個人的にギター弾きという事もあり、偏りがあるとは思いますが、1つずつ紹介していこうかと思います。

baden guitars(ベーデンギターズ)

楽器店出身のベーデン氏。2007年設立。装飾部分という観点よりあくまでギター構造とサウンドを追求するアコースティックギターブランド。
小槌とのみを使用した昔ながらの製法で、完全100%ハンドメイドをモットーにしているギターメーカー。仕様等を説明する前に、とにかくニゴリがない澄んだサウンドが耳に残る。そんな印象を受けました。
ベーデンギターは大きく分けてa-style(Auditorium)とd-style(Dreadnought)の2つのスタイルがあり、特にa-styleのネックジョイント部、d-styleのクビレの少ないボディシェイプには目を惹くものがありました。
その2機種より3種の木材を選べるスタイルで、サイド/バック材をマホガニー、メイプル、ローズウッドよりチョイスが可能。どちらもシンプルさを追求したモデルで、厳選されたベーデンサウンドと相性のいいfishman ellipse auraピックアップ搭載モデルもありました。

また、1ピースソリッドマホガニーネックが売りの一つ。とても明るく、心の温かいベーデン氏と話をしながら、数本並んだギターを1本ずつ弾いてきました。
どのギターも気に入ったのは言うまでもありませんが、あえて1本ずつあげると、a-styleでは、mahogany&TOP:Cederとd-styleのrosewood&European Spruceがお気に入りでした。低音のぬくもりと高音のヌケの良さには思わず脱帽。どのギターもハンドメイドのこだわりと情熱を感じました。真のギターサウンドを求めている方には、お薦めしたい1本ですね。
定価¥189,000~¥346,500

そして、前回の新商品発表会でも来ていただいた"GODIEGO"のギターリスト浅野孝已氏がbaden guitarを弾くとの事で、会場は大盛り上がり。
大きな古時計からハワイアン系(?)の軽快な曲を披露してくれました!!浅野氏の素晴らしいテクニックとスピーカーから大音量で聴くbaden guitarは生で聴くものとはまた違った味わいを楽しめました。

LINE6

当店でも人気があり、豊富なエフェクトとナチュラル~極歪みまで対応できるこのシリーズから、さらに進化したSpiderも登場。

Micro Spider

Spiderシリーズよりバッテリー駆動の出来るアンプ。アンプモデリング4種にアコースティック用モデリングを1種追加され、スマートエフェクト(Chorus/Flanger/Phaser/Tremoro/Sweep Echo/Tape Echo/Reverb)、マイク入力を装備したどこへ行っても使えるマイクロ系がシリーズの仲間入り。そして、なんといってもクロマチックチューナー内蔵っていう所も魅力ですね。ストラップ付属で背負いながら演奏も可能、もちろん単三電池でも動くので、外で気軽にアコースティック~極歪みメタルサウンドまで楽しめます。

定価¥22,260 5月下旬発売予定。

Spider Jam

これもまたSpiderシリーズよりジャムセッション、ループサンプリング機能搭載のギタリストにはうれしい画期的なアンプの登場です。プログラムされた200以上のアーティストプリセット機能で、機械的なバッキングパターンだけではなく、ジェイソンボーナム(Led Zeppelin)、カーマインアピス(Jeff Beck)などの一流ミュージシャンがスタジオでレコーディングした生のサウンドを、非圧縮の高音質でジャムセッションが出来ます。また、ドラムをバックにその時その時思いついたフレーズを弾きつつも、その音を重ねて音を追加し、簡単に作曲やアレンジのお手伝いをしてくれるといった多彩な機能が入っています。

定価¥70,350 5月上旬発売予定。

JM4 Looper

お気に入りのアンプを使いたいけど、Spider Jamの様な機能が欲しいという方へ、アンプモデリング、エフェクト、ジャム、ルーパーセクションまでコンパクトなSTOMP BOXの中に入れたJM4 Looperが登場。
SDカードを入れ、ループレコーディングをセーブすることも可能。最大24分CDループレコーディングを本体メモリーにもセーブできます。アイディア次第では、様々な用途に応じてくれそうですね。

定価¥49,875 7月下旬発売予定

M13

究極のフロアタイプエフェクトシステムで、STOMPBOXの集大成とも言えるでしょうか。よくプロの足下に置いてあるあのゴツい奴です。学生時代はあこがれでしたね。こちらは説明後の試奏等はなかったのですが、『特に強度があります!』とお話しする一面もありました。黄色/ピンク/青/緑のカラフルなディスプレイ。79種類のエフェクトを組み合わせ、縦3横4で12のペダル設定が可能で、瞬時に呼び出せるのはいいですね。更に、DL4ではおなじみのループサンプリングも専用ペダルを搭載し、STOMPBOXの使いやすさそのまま操作が可能です。主なサウンドは以下の通りです。
特に説明等はありませんでしたが、POD X3 PROの3Uラックアンプシュミレーターが9月上旬~下旬発売とのこと!乞うご期待!!

Bogner(ボグナー)

今までは、アンプシュミレーターやチューブ&アンプシミュレーターとラインナップがありましたが、フルチューブアンプの代表としてボグナーの登場。LINE6とボグナーがパートナーを組んでSpider Valveを作ったのはご存知でしょうが、さすがにチューブ系の維持と貫禄を感じました。当店セミナーでも演奏をしていただいた野村氏のデモ演とともに、Alchemist HEAD&212 CABINETを紹介。
40W、6L6クラスABパワー管、12AX7×5プリ管(パワーセレクタブル)搭載、立ち上がりのいいクリーンと、粘り気と腰のある歪みはあのボグナーサウンドでした。ブリットロックからモダンメタルまで対応でき、チャンネル2ではかなりのハイゲインさがあったのですが。個人的に、デモ演時にかけていたディレイとリバーブが、アナログ系の心地よさを感じた印象がありましたね。
112、212 COMBOタイプもあり、8月下旬発売予定。

VOX

DA5 RD2/WH

超コンパクトボディDA5シリーズから2008年限定カラーが登場。ただ赤と白が出た訳ではなく、コーナープロテクト部まで同色なんです。細かいですね。
4月21日より発売中。当店にも各色ご用意しております。

satchurator

スーパーギタリストのジョーサトリアーニとコラボで開発したsatchurator。開発チームは、とにかく苦労に苦労したとコメント。開発に約1年半。ジョーは試作を作るたびに、マイナス面を見抜く力があり、完成するまでのイバラの道をスクリーンにて紹介。
早速野村氏が演奏をしながらカメラを寄せてスクリーンから映るはずが、カメラが反応せず。
「段取り悪くてすいません。」とスタッフさんの声に会場の雰囲気は一気に和むシーンもありました。
真っ赤なBODYが目に入る外観。エアー感のあるピュアサウンド~ダイナミックなディストーションまで対応。ハイゲインディストーションでありながら、プレイヤーのピッキングやギター側のボリューム調整次第で、ニュアンスの変わるのが特徴。さらに『MORE(モア)』スイッチで、名前の通りさらにブーストされ、TONEの幅も広く、マイルドなサウンドにも出来るので、幅広く使える1台だと思いました。土浦店店長の好みなサウンドですね。

仕様を紹介すると 6月発売予定

Virage

パッと見普通のギターに見えるんですが、これには驚きました。これまでにはない3次元人間工学を駆使した新構造の箱もの。
見事に曲線を描いたボディは体にフィットしやすく、バランスもよく、サウンドにも影響するとのことで、sweetでリッチなサウンドが特徴的でした。また、ハムノイズを完全にシャットアウトしたディマジオ製のパッシブピックアップを搭載。ピックアップのサンプルが回ってきましたが、細いシングルコイルが3つ並んでるんです!!これにはビックリ。要するに、シングルとハムとP90のサウンドがSW一つで切り替わり、一台で色んなことが済んでしまうことになるんです。そして各パーツも軽量で、とにかく驚きっぱなしでした。制作は、FUJIGENさんが行っているとのことで、信頼のある作りになっていますね。シングルカッタウェイとダブルカッタウェイの2機種。COLORは各4色ずつでした。

4月下旬発売。

ALLEN&HEATH(アレンアンドヒース)

1969年設立。40年の歴史を経て、プロオーディオ業界では品質と信頼性が高いPA/オーディオミキサーメーカーとして世界2位の業績を残すイギリスのブランドです。当店のエンジニアにメーカーの詳細を聞いてみたら、こんな回答が
「とても信頼性が高く、よい音のするメーカー。SRコンソールとしては一番好きかもしれない」とのこと。
高品質をリーズナブルにというビギナーにも入手が可能な価格帯が特に魅力的。
100mmフェーダーも大きな特徴で、各トラックには独立したボード(基盤構造)が取り付けられ、つまみにはナット止めを採用。これによりボードの振動を抑え、耐久性にも優れるといった面や、簡単にリペアが可能になるといった利点があります。
今回の新機種は3シリーズから。

ZETシリーズ

ステレオバスと4系統のバスを装備したZETシリーズは、このクラスとして比類のない高度な機能を持ち、ZETミキサーはミックス用に豊富なソース、AUXセンド4系統または6系統、4-Busモデルではグループ4系統、USBセンド/リターン(PC/MAC上での録再、エフェクト用)、ユニークなデュアルステレオ入力機能、非常に高度なモニタリング機能が特徴。

5月中旬~6月中旬発売予定

PAシリーズ

よりサウンドにこだわるミュージシャンや、彼らをサポートするレンタル会社が頼れるシステム。『誰でもすぐ使える』がモットーで、コントロール類が全てロジカルに並んでいて、急な現場作業でも迷いがなく操作が出来ます。

入出力に4バンドイコライザー、個別のファンタム電源スイッチとS/P DIF出力を装備。

5月中旬発売予定

MixWizardシリーズ

大型ミキサーシリーズから継承したコンパクトミキサーとしては真のプロ級モデル。今や3代目になり、改善点は、個別のファンタム電源スイッチ、チャンネル信号LED、ランプ用端子、バックアップ電源機能など。チャンネルAUXセンドとダイレクト出力の内部設定は、ユーザーが取り出しの出来るジャンパーケーブルで簡単に設定可能。外観も新たに、5機種登場。

5月中旬発売


KIDでは業務機は扱わないとのことでした。

Aguilar(アギュラー)

ニューヨーク、マンハッタンの高級ハンドメイドベースアンプブランドで、Nathan East(Eric Clapton)、Sven Pipien(The Black Crowes)、John Patituicci等のトッププレーヤーが愛用。日本では日野 賢二氏使用。クリアーで図太いサウンドを印象づけるAguilar。当店スタジオにも設置している部屋があり、オンボードプリアンプの取り付けも多いので身近に感じますが。今回の紹介は、ヘッドアンプ3種、プリアンプ2機種、キャビ2シリーズ、オンボードプリアンプ7機種。各シリーズの仕様を含め、ご紹介します。

DB750

シルバーパネルのDBは、2系統の独立したMOSFET出力とオールチューブプリアンプから構成され、荒々しいパワーと莫大なヘッドルームのコンビネーションを実現。迫力のあるAguilarサウンドでした。 975W(2Ω)/750W(4Ω)、ハイブリッドヘッドアンプ,4チューブプリアンプ

AG500

多くのジャンルや用途に対応でき、4バンドEQで、ピュアなクリーントーンを出せるチャンネル1と3バンドシェイビングEQによるチューブ特有の音色から極限の歪みまで幅広く操作可能です。フットスイッチによるチャンネル切り替えも出来、プリアンプとサチュレーター回路を搭載。最近、軽量なものが増えてきていますが、500Wクラスにも関わらず、重量が8.1kgっていう面にも、魅力を感じますね。432(W)×254(D)89(H)。

AG500SC

あっ!!と、なんだか親近感が湧いたこのアンプは、既に土浦店A-1スタジオに設置しているのです!うちのスタジオを利用していただいた方は分かると思いますが、一目見れば扱えるシンプル構造とどんなジャンルにも対応できる柔軟性を持つAG500SCは、500W出力と使いやすいFX LOOP、D.I端子がフロントパネルにあるのも有り難いです。試奏希望の方はぜひ利用してみてください!

以下、展示のみでしたが、仕様等お伝えします。

AGRO

簡単に言えば、AG500のドライブチャンネルをモジュレーションしたもので、ディストーションエフェクターで使用してもプリアンプとして使用しても活躍しするでしょう。 定価¥68,250

TONE HAMMER

強力なプリアンプ、D.I回路をコンパクトなストンプボックスにまとめたTONE HAMMER。下記オンボードプリアンプOBP-3の回路を採用し、さらにAdaptive Gain Shaping circuitryで必要なGainとEQをフットスイッチで呼び出せる構造になっています。スラップ系やロックなオーバードライブサウンドまで好みの味付けが出来ますね。3バンドEQ。 定価¥38,850

DBシリーズキャビネット

存在感のある力強いミッドレンジが特徴で、Aguilarの特徴的なフルレンジサウンドを忠実に伝え、13層のバルチックバーチとCUSTOM Eminenceドライバー、カスタムホーン/クロスオーバーで構成されるDBシリーズは、はっきりしたミッドレンジと幅広いハイ/ローが特徴。 定価¥99,750~¥309,750 COLOR:Classic Black、Chocolate Thunder、Boss Tweed、Monster Greenの4色

GSシリーズキャビネット

Aguilarアンプに最適なスピーカーキャビネット。キャストフレイムドライバー、およびフェノールツイーターを採用し、フェーズプラグ、独立したツイーター用レベルコントロールを搭載。Neutrik社製スピコン端子、7層のボイドフリーフィリピンマホガニープライウッドで構成。 定価¥78,750~¥231,000

OBPオンボードプリアンプ

OBP-1 楽器本来の音色を損なう事なく、アクティブ回路によるトーンシェービングとブーストを可能にし、個別のFET回路を採用する事により、広いヘッドルームを確保し、ローノイズを実現。2BAND、Boost ONLY。

OBP-2

太い音を提供します!9Vバッテリーを含めほぼ全般のベースキャビティに収まるコンパクト設計。 OBP-2TKは、TREBLE/BASSが独立したPOTで操作し、OBP-2SKは、スタックタイプのTREBLE/BASS POTを採用。

OBP-3

オンボードプリアンプの中で最も柔軟性を持つ仕様。また、ワイヤリングをミニトグルにつなげる方法と内部のディップスイッチに接続してミッドレンジの選択をする方法を選べます。 OBP-3TKは、TREBLE、MID、BASSが独立したPOTを使用し、MID POTはミニトグルスイッチで周波数帯域を選択可能。 OBP-3TK/PPは、上記POTに、PUSH/PULLで周波数帯域を選択可能。 OBP-3SKは、OBP-3TKのPOTがスタックタイプに。 OBP-3SK/PPは、上記POTに、PUSH/PULLで周波数帯域を選択可能。 各定価¥19,950~¥25,200

Moollon

こちらも2機種の展示のみでしたが、MoollonのコンプとEQ、D.I+シグナルブーストが組合わさった「Custom Shop 3 Plus」とパッシブピックアップに設計された3バンドEQ回路搭載のトレブルブースター「Class A Boost」がありました。どちらも6月上旬発売予定。




そしてクライマックスに、VOX Virage使用の浅野氏、baden guitar使用の野村氏、そしてBassに田中氏を迎え3人でデモ演を披露してくれました。ダイナミックなカッティングの中にメロディアスな浅野氏のソロ。。いやぁ感激でした!!
前説でも話しましたが、作る側と現場で売る側の気持ちが一つになるってすごく大事なんだと思いました。
さらに詳しい話はショップにて!!お待ちしております。
この記事の最終更新日はFeb 02, 2020 Sunday 11:07 JST ,
Product Review最終更新日はSep 30, 2024 Monday 20:02 JST です。
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