voltampere
GPC-T
明けましておめでとうございます。今年もProduct Review頑張っていきます。2010年第1回目の製品はvoltampere,GPC-Tです。SINANOのGPC-1500といとこの関係にあります。さてさて他にも気になる機能があります。早速見ていきましょう。
Product Overview of GPC-T
1Uサイズなので軽いのかと思いきや、パワーアンプ的な重量があります(15kg)。フロントパネルから見ていきましょう。
左側にはブレーカー,その右に電圧切り替えの鍵があります。さらにLED式の電流計そしてアウトレットが2つあります。リアパネルにはアウトレットが6つとノイズ対策用のアースモードスイッチがあります。その右はIECインレットです。
Earth Mode
アースモードの切り替えについて簡単に記載しておきます。とはいえ、設計した人間では無いので若干あやふやな部分があるかと思いますがご容赦ください。
基本的に安全面から、もしくはノイズの観点からアースを落とすことが多いと思います。ただ逆にグラウンドループが発生しGNDを切り離すしかない場合もあります。経験則ですが、どの状態がノイズが乗りづらいかはやってみないと分からない部分もあります。
それに基づいてか、GPC-Tではアースモードを固定化せずに選べるようになっております。ACの入力側と機材側(=出力側)にそれぞれ、
- In GND
- OPEN
- FG
の3つから選べるようになっています。テスターで測定してベストな状態に持っていくのが良いと思いますが、Manualにも、「聴いて一番いい感じのところにしてください」みたいなことも書いてあります。
アースに起因するノイズを除去し、しかもGPC-1500にはなかった「120Vへの昇圧」という機能が搭載されています。
Sound Impression of GPC-T
さて実際の音を聞いていきましょう。
For RecEquipment
まずは録音機材に対して使用してみました。AnnexのAMEK Channel in a Box [Pure Path](ユニバーサルパワーです。)に対してGPC-TとKOJO TECHNOLOGY Aray6 MKIIでまず100V対決です。軍配はKOJO TECHNOLOGY Aray6 MKIIに上がったのですが、値段が倍位違いますから...。ちょっと酷な勝負だったかもしれません。
でお待ちかね、120V vs. 100Vですがすごいっす。なぜ海外のCDの音にあれほど張り存在するのかよーく分かりました。低域から高域までのスピードが揃った感じとでもいいましょうか、綺麗にまとまって「1つの音」というニュアンスで聞こえます。レンジが広くなったというよりは低域から高域までが同時に到達している、という感じです。
120Vに対応していない機材には使えないのがちょっと残念ですが、ユニバーサルパワーの機材をお持ちの方は是非とも導入を考えてみてください。
For Gt/Ba Amplifiers
今度は真空管ギターアンプとソリッドステートのベースアンプです。どちらも120V仕様です。
Guitar Amplifier
まずは100Vです。当たり前の音がします。聞き慣れた感じです。120Vに切り替えると...レスポンスが良くなり、音も太く粘りが出てきます。一聴して分かります。音がちょっとアメリカっぽいです(←多分思い込み)。ギターはストラトタイプを使用しましたが、ストローク、ソロ、明らかに120Vの方が良い音がします。
非常によくできたブースターかそれ以上の効果でしょう。一回り音が近くなるというとイメージできますでしょうか。
Bass Amplifier
こちらも同様にチェックしていきました。予想ではSlapに効果大では、と踏んでいたのですが、そのとおり、それ以上です!!pullの耳のイタイ感じがなくなり、細い感じになりがちなpullにとても良い量感が感じられます。指弾きでもその効果は健在でしっかりした低域の存在を感じることができます。
Afterwords
音響機材よりは楽器に使う方が楽しいと思いますが、海外のシンセや機材などユニバーサルパワー搭載の機材をお持ちの方は是非とも導入を考えてみてください。間違いなく音が良くなります。