HFI-450
HFIシリーズのエントリーモデルです。流石に上位機種と比べるとあらが見える気もしますが、値段を考えると全然OKではないかと思います。
僕の観点からですとHFIシリーズはスタジオのミュージシャンへのモニターなどに向いていると感じました。シビアに、正確に聞こえる方がよいのはもちろんですが、音楽を組み立てていく以上、楽しくモニターできるならそれに越したことはありませんし、よい音でモニターが戻ってくると演奏も影響を受けるはずです。大手スタジオではSony MDR-CD900STが良く使用されていますが、それはProシリーズ的な観点からの判断、ひいてはエンジニアの判断だと思います。ミュージシャンの観点からモニターを見直したとき、必ずしも正確で、フラットなものがよいとは限らないのではないでしょうか?
そんなときに是非選択肢に入れて欲しいheadphoneですね。
DJ series
さて最後はDJシリーズです。
DJヘッドフォンという謳い文句で販売されているヘッドフォンを試聴したことがありますが、非常に使いづらいという印象を受けたことがほとんどです。もちろん目的が根本的に違うので当たり前ですが、低域が強調されており、それを爆音で鳴らすことでクラブなどの大音量環境でも「耳への物理的な振動」で低域をモニターする、という製品がほとんどでした。当たり前ですが、耳によいわけがありません。
ULTRASONEのDJシリーズを聴いてそのイメージが大きく覆りました。強度があるのは当たり前なのですが、変に低域を強調してある感じがまったくしません。PROシリーズなどと比べると持ち上がっているのですが、高域もきちんと存在していて音量をそんなに上げなくてもKickを確認できます。
DJ1 PRoとDJ1の違いはレンジの違いでしょうか。スペックを見る限り周波数特性は同じなのですが、インピーダンス特性の差やS-LogicかS-Logic plus化の違いなどが音に差を生んでいるようです。もちろんDJ1Proの方が基本性能は高いのでですが好みやジャンルなども影響しそうな感じがします。
駆け足気味ではありますが、一番確かなのは、自分の耳で確認して、専門家と一緒に気に入ったモデルを決めることだと思います。ここまで書いておいてなんですが、自分の耳を信用してください。
あともうひとつ、新品のheadphoneは音が硬いのでエージング(Break-in)作業をお忘れなく!!
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checker:Takumi Otani
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