TW AUDiO
VERA-SYS-ONE,T24,M-SYS-TWO
ドイツの新鋭ブランドTW AUDiOのサウンドを実際に体感出来る、という事で早速行って参りました!!
Product Overview
このブランドのシステムの特筆すべき点のひとつとして挙げられるのが、メーカー側も意識している通り、シンプルに良い音を出す事。
製品ラインナップを見るとパッケージになったプランがいくつもありますが、それを構成しているモデルは共通になっている箇所が少なくないのです。
これは、実際に仮設で使う場面を想定し、必要な場面毎に同じ機材を数量を替えたりしながらプランを練っていく事がスムーズに出来ます。もちろん拡張性も考えられているのでイベントの内容によって何かしらプラスワンしたい時も組み合わせ可能です。
Sound Impression
今回体験できたのは注目度もとくに高いVERA-SYS-ONEとT24、M-SYS-TWOをはじめとしたMシリーズ。
まずTW AUDiOの設立についてや開発等、コンセプトに関する話を聞いて早速VERA-SYS-ONEで本格的に音量をあげて聴いた印象は、全域的にダイナミックでとくにローの伸びが良い!
若干ドンシャリ気味かと思ったらMid補強用のL24もオプションとしてラインナップされています。カバーエリア内での聴こえ方の違いも少なく、オペレートする側もハンドリングはしやすそうな印象です。特別高域がキレイ、という意味ではT24の方が驚いたのですが、運搬も含めたシステムとしても魅力的なパッケージだと思います。機材の搬入が終わった所から組み上げるまで30分もかからなかった、というのも魅力だと思います。VERA10は18kg、ウーファーのS30も42kgなので少人数でも組めますね。
そして特筆すべきはやはりPowersoft K3DSPの高効率さ。信号の処理はもちろん1Uサイズながら1400W(8Ω)×2の高効率を電源1系統で使えてしまう素晴らしさ!もちろんハードケースからスピーカーケーブルも含めたパッケージングなので完成度は高いですね!
次にVERA-SYS-ONEのローボックスはそのまま、VERA10を外してハイミッドをT24に。
VERA-SYS-ONEは片側6台のシステム(今回は会場のサイズとデモ演の関係上4台でしたが)なのですがそこを1台のT24だけでこれまた驚く程迫力あるサウンドに!スタックする事を考えるとこのモデルもかなり見た目以上の実力を発揮してくれると思います。この「サイズを感じさせない迫力ある音」は後述するMシリーズにも共通している印象です。12"ダブルウーファー+1.4"ツィーターというちょっと変わった構成のこのモデルのピーク SPLはやっぱりというかなんというか143dB。
VERA10と比べると若干派手で押し出しも強調されたような印象が好感触でした。
次にちょっと休憩を挟んでMシリーズ。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがMonitor用のMではありません。Multi Talented、つまり多彩な目的に使用可能なモデル、として開発されています。
M-SYS-TWOは言ってしまえばそのMシリーズM8とB15の1/1対向セットです。
そしてこれまたM8がコンパクトなのに、8インチ構成によくあるレンジ感の狭いサウンドとは全くかけ離れたバランスの良い上品な音!300人規模のイベントまでカバーできる、と言われる再生能力に納得できる程のシステムと言えます。
M12もF/Bに使える構造になっておりM15同様確かに使いやすいモデル。
とくにモニター用途として考えるとM15は掴みやすい音だと思うので特にオススメです。
コネクター部も背面一カ所に集中しているのではなく、縦置きした時の上下それぞれに端子があるのでF/Bで設置した際もケーブルをスマートに出来ると思います。
お持ちのシステムからモニター用として使うも良し、場面によってメインスピーカーとして使うも良し。
たしかにMulti Talentedという言葉に頷けるシリーズでした。
Afterwords
ヨーロッパをはじめ、世界中で高い評価を得ているTW AUDiO。認められているその品質は確かだと思います。新しいシステムを検討している方、今お使いのシステムを見直している方にも是非ご検討いただきたいシステムです。
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