sE electronics
sE5 Pair
2015年も半分以上が終わっているのに,現時点のレビュー数の少なさと言ったら...。決してサボっているわけではないのですがタイミングなどがうまく咬み合わず掲載できていませんでした。楽しみにしてくださっている方すいません。
今回は新製品 sE electronics sE5 Pairを見て行きましょう。sE electronicsのペンシルタイプのマイクです(結構太いですが...)。
このレビューのHeavy Readerの皆様でしたらかつて初期にsE3のレビューがあったのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
sE4になり無指向カプセルなどが用意され,「うーん,ほしいなぁ」と思っていたらsE4が生産完了に...orz。でちょっとしたことからsE5を導入する運びになりました。さっそく見ていきましょう
Product Overview of sE5 Pair
SE5のリリース情報をもらって見てみると,今度の筐体は黒色ではないですか!ちょっと意外でした。sE4でカプセル交換可能だったのですが,sE5は再び単一指向のみです。太さはなどはあまり変わった印象は受けません。サスペンションもステレオバーも同様です。
Specです。
参考までにsE3のSpecです。
spec of sE5
- タイプ
- コンデンサー
- 指向性
- カーディオイド
- 周波数特性
- 20Hz - 20kHz
- 感度
- -34dBV/ Pa
- インピーダンス
- 200Ω
- 等価ノイズレベル
- 14 dB
- S/N比
- 80 dB
- 最大音圧レベル
- 150 dB
- 動作電圧
- +48V
- 付属品
- ショックマウント、ステレオマウンティングバー、フライトケース
spec of sE3
- 周波数特性
- 20Hz-20kHz
- 感度(0dB=1V/Pa 1000Hz)
- 10mV/Pa -40dBV ±2dB
- 指向性
- カーディオイド
- インピーダンス
- ≧200Ω
- 最大SPL(for 0.5% THD@1000Hz)
- 135dB
- コネクター
- 3pin XLR
- ファンタム・パワー
- 48V ±4V
- PAD
- -10dB
- 付属品
- ショックマウント,専用ケース,ステレオバー
感度が向上し,最大音圧レベルも15dB SPL上昇しています。ただ,これはPADが-10/-20dBになったことも影響しているでしょう。
あと本体にはHPFのスイッチも搭載されています
Sound Impression of sE5 Pair
いつもはsE3はDs収録のOverheadに使用することが多いのですが,そのReplacementということでDs収録のOverheadで試してみました。
いつもの感じでセットアップです,何ら違和感がありません。ただ前述のとおり感度が少し高いのでGain settingの時に違和感はありました。
出てくる音はsE Electronics soundといって良いと思いますが,sE3で感じた高域の明るさは少しおとなしい気がします。肉厚,というと言い過ぎですが,楽器の芯の部分をしっかり捉えることができている印象です。また解像度はsE5のほうが高い印象です。回路がリファインされたのでしょうか。こうなるとsE4も聞いて比較してみたいですね。
その後もいくつかのセッションでDsのOverheadに使用したのですが,やはり存在感というかそういった部分に違いを感じます。メーターの振れ方の割に音量/存在感を感じます。モニター・スピーカーにおいて楽器の距離が近い(=手前),と言っても良いかもしれません。すべてが手前に来るわけではなく距離感もきちんと反映されている印象です。別のタイミングですが,録音したクライアントとMixの方向性を話し合っている時に「こんなギミックもあるよねー」とO/Hの回線におもいっきりコンプを挟んだのですが,今までのそれとは別の印象です。音の入口であるマイクが違うので当たり前だ,と言われそうですが,同じメーカーの後継機種的なマイクで結構違うもんだなぁ,というのが正直なところです。
sE4を聴いていないので想像の域を出ませんがやはり,プリアンプなどの回路が見直されたのでしょう。
アコギなどペンシルコンデンサーマイクを使用することが多い楽器にはもってこいではないかと思います。
ちょっと先になりますがClassic Guitarの収録もあるので使用してみようと思います。
Afterwords
なかなか手頃なペンシルマイクだと思います。
非常におすすめきるマイクです。ペアマイクをお探しのかた,ぜひとも選択肢に入れてみてください。
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checker:Takumi Otani
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