RCF
EVOX 8
今回見ていくのは以前レビューしたEVOX12の弟分 EVOX8です。
同シリーズの製品ですのでコンセプトなどは同じです。非常に印象の良かったEVOX12,さて,EVOX8はどうでしょう
Product Overview of EVOX 8
さっそくですがスペックです。
音響仕様
- 周波数特性
- 40 Hz ... 20000 Hz (-3dB)
- 最大音圧レベル
- 128 dB
- 水平指向角
- 120°
- 垂直指向角
- 30°
- コンプレッションドライバー
- 8 x 2インチ, 1インチ ボイスコイル
- ウーファー
- 12インチ, 2.5インチ ボイスコイル
入出力
- 入力コネクター
- フォンジャック/XLRオス
- 出力コネクター
- XLRメス
- 入力感度
- -2 dBu / +4 dBu
プロセッサー
- クロスオーバー周波数
- 220 Hz
- プロテクション
- サーマル, RMS
- リミッター
- ソフトリミッター
- コントロール
- ボリューム, EQカーブ, 位相, クロスオーバー周波数
アンプ
- トータルパワー
- 1400 W PEAK / 700 W RMS
- 高域
- 400 W PEAK / 200 W RMS
- 低域
- 1000 W PEAK / 500 W RMS
- クーリング
- 自然空冷
- コネクター
- VDEコネクター
キャビネット
- キャビネット素材
- バーチ合板
- ハードウエア
- 2 x M6
- ハンドル
- 上面1箇所
- ポールマウント/キャップ
- あり
- カラー
- ブラック
外観
- 外形寸法(HWD)
- 530 mm x 346 mm x 459 mm
- 重量
- 23.8 kg
周波数特性とアンプ出力は同じです。水平指向性が広くなっている分,音圧レベルが少し下がっていますが,致し方ありません。
EVOX8とEVOX5はサブウーファー/アンプユニットにHMユニットが収納できます。
Sound Impression of EVOX 8
今回はLiveステージのSide Fillとして使ってみました。水平指向角が120度だったのでちょっと気にはなったのですが,Lineスピーカーということもあり,そこまで音量を上げなくても聞こえるだろう,との判断です。ちなみに弊社でSide Fillとして良く使用するのはE/V Sx300なのですが,こちらの水平指向角65度ですからおよそ倍のエリアに影響します。設置場所等を工夫しAudience Areaへの影響を最小限にしました。ただ,結果的に最前列とステージフロントが若干距離があり,事実上無干渉でした。
さて,Side Fillの回線に信号をもらって音を出してみますと,さすがサブウーファーを搭載しているだけあってどしっとしたレンジ感で自分の声が聞こえてきます。チューニングはやはり100-140Hzあたりを少し抑えましたが,その他はフラットでOKでした。ちなみにモニターは4系統でSide以外はWedgeです。
リハに移り,いろんなスタイルの演奏ありましたが,特にモニターに関する苦情はなく,バランス調整だけで一通りのリクエストに応えることができました。
Afterwords
会場のサイズにも依存すると思いますが,アコースティックな演奏ならEVOX8でも充分だと思います。狭いスペースに三脚を広げて,カバーエリアをなんとか確保するのであればEVOXシリーズはベストソリューションの一つといえると思います。
以前レビューしたEVOX12と並んで非常に高性能で優秀なスピーカーです。
スピーカーの導入をご検討中の方,お気軽にご相談下さい。
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