Plugin-Alliance
brainworx bx_meter
今回見ていくのはプラグインです。しかもmeterです。この時点でページを閉じられそうな気もしますね(苦笑)。
MixやRecording,Masteringの際にかなり重要なツールであるにもかかわらずさほど種類がない印象です。他にはWavesとTC Electronicくらいでしょうか。Loudness規定などもあり,放送業界ではLoudness Meterにいろいろ関心が高まっていた時期もありました。
さて,さっそく見ていきましょう。
Product Overview of brainworx bx_meter
まず作動環境ですが,
Apple:Mac OS X 10.6 以降
Windows:Windows 7 (32/64 Bit) 以降
フォーマット:AAX / RTAS / VST / VST3 / AU / VENUE (全フォーマット64bit対応)
オーソライズ:Plugin-Allianceアカウント管理によるUSBキー/チャレンジ&レスポンス方式
です。
GUIが縦長なので,シングルウィンドウで作業するときでもさほど邪魔になりません。
また,brainworxの製品なので(?)L/RのみではなくMid-Sideにも対応しています。もちろんPeak/RMSの値はもちろん,Dynamicと呼ばれるLEDでピーク値とRMS値の相関関係を表示します。
また聴覚補正フィルターを3種類(A,C,K)搭載しています
Impression of brainworx bx_meter
僕は録音時にはスタジオのVUメーター(0VU=-14dBfs@1kHz)とDM2000のPeak Meterを使用します。もちろんDAWのmeterも参考にします。
全チャンネルにbx_meterを突っ込むようなことはしません。
Mixの際にはマスターの最終段にbx_meterをインサートしてほぼほぼ画面の右端に表示させっぱなしにしてあります。
表示も数種類から選べるので「いつもの感覚」で作業できます。
もちろんDAWのmeterでも良いのですが,Versionを上げると見え方が変わったり,DAWを別のものを使うとやはり挙動が違ったりします。
その時にせめてMasterだけは同じものを使用できる,というメリットが有ります。直接音に関わるリバーブやディレイ,EQ,Dynなどとは異なり,なくても作業自体に大きな支障はないのでしょうが,VUの振れ方でMixを判断する,という感覚があるのでbx_meterを導入してからメーターの部分におけるストレスはだいぶなくなりました。
マキシマイズを掛けないと行けない時や,totalコンプの処理の時にはDynamic
が大活躍です。もちろん音を聞きながらの作業になるのですが,どのくらい潰れているのか,を数値で見ていけます。Peak Meterだとこの判断は不可能です。
あとはボタン一つでMid-Sideを確認できると機能も助かっています。Center Lineにどのくらいの楽器が集中しているのか,Sideで悪影響を及ぼしている楽器は何なのか,Panの設定を見ていけばだいたい片付きますが,聴けばすぐです。
Afterwords
前述の通り,なくても作業はできるものですが,Mix時のストレスを一つ軽減してくれるプラグインだと思います。
Versionなどが変わっても同じ環境をある程度再現できる,しかもmeterが常に同じものを使用できるというのは結構大きなメリットではないでしょうか。
date:
checker:Takumi Otani
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