PHONON
SMB-02
今回見ていくのはHeadphoneです。AKGのK812のレビュー以来でしょうか。
かなりやばいHeadphoneがある,とのことで気になっていたのですが,デモ機の手配はできました(Z明さんありがとうございます!)。
さっそく見ていきましょう。
Product Overview of SMB-02
まずはSpecと参りましょうか。
- 型式
- 密閉ダイナミック型
- ドライバー
- Φ40mm
- 出力音圧レベル
- 100dB/mW
- 再生周波数帯域
- 20 ... 20,000Hz
- 最大入力
- 1,300mW
- インピーダンス
- 40Ω
- 質量(コード、プラグ含む)
- 300g
- プラグ
- Φ6.3 / Φ3.5mm 金メッキ ステレオ2ウェイプラグ
- コード長(結線方式)
- 3m 片出し(4線式 LR独立グラウンド結線)
Spec的には特に変哲な部分は見受けられません。メーカーページから判断してみても,特別な技術を使っている,というよりは入念にチューニングされている,という印象です。
密閉ダイナミック型とのこと装着感は悪くありません。いつもはイヤーパッドが一回り大きいKRK KNS8400を使っているのですが,それと比べるとちょっと窮屈です。MDR-CD900STの様に耳が押さえつけられる感じはありませんが,耳がフリーの状態か,と言われるとそこまでではないかな,という回答です。
Sound Impression of SMB-02
さて,実際の音に参りましょう。
Referenceとしているソースを聞いてみました。おそらくSMB-02を初めて聞いた方は低音の解像度に驚くと思います。最低域の部分まできちんと再生されている印象です。ラージのある環境でそれなりの音量を出さないとわからなかった最低域が聞こえます。他のHeadphoneもSine Waveなどであれば再生はできるのだと思いますが,スタティックな状況でなくダイナミックな中でそれがどこまで再生できているのか,ちょっと気になってきました。
周波数特性曲線が無いのでレスポンスはわかりかねますが,KickやFloor Tomなどが非常に太くどっしり聞こえました。
EQで低域をブーストしたのとは全く別の印象です。サブウーファーを加えてうまく調整できた感じ,とでも申しましょうか。
また,高域の解像度も決して悪いわけでは有りません。今まで聞いたことのあるHeadphoneとは全く別の印象です。
左右の広がりもしっかりしており,Headphoneなので脳内定位しますが,広がりはしっかり感じ取れます。位相もしっかりしているのでしょう。
低域の解像度に加え,きちんと空間が見えるヘッドフォンです。
Afterwords
勝手な僕の予想だとクラブ系の音楽を作る方は結構好きなんじゃないかと思います。ニアフィールドの低域再生限界に頭を悩ませている人も少なく無いでしょうし,サバ読みもなかなか大変です。
皆さんマイリファレンスヘッドフォンをお持ちだと思いますが,更新の際に是非候補に入れていただきたいHeadphoneです。
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checker:Takumi Otani
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