KOJO TECHNOLOGY
Argos KS-11 2.0m

さて、今回のレビューは電源ケーブルです。以前レビューしたAray6 MKIIで有名なKOJO TECHNOLOGYの電源ケーブルArgos KS-11です。

Product Overview of Argos KS-11 2.0m

KOJO TECHNOLOGYの電源ケーブルは2010年8月現在5ライナップがあります。今年の頭に新たに加わった2つのシリーズからのセレクトです。

KOJO TECHNOLOGYの電源ケーブルは基本的に電材部は同じでコネクターがそれぞれ異なります。Argos KS-11に採用されているのは、HUBBELL製HBL8115VとOYAIDE製4781PBGです。

僕は結構HUBBELLのコネクターが好きなので今回のチョイスとなったわけです。幸いにktrがEuryale KS-3を持っていたので純粋にコネクターとプラグだけが違う試聴を行うことができました。

基本的にKOJO TECHNOLOGYの電源ケーブルは電材部は共通でコネクター,プラグで音質をコントロールしているようです。

Aray6 MKIIに付属してきたMedusa KS-0の音質はある程度把握していたので今回はコネクターとプラグの音質評価と言えるかもしれません。

Sound Impression of Argos KS-11 2.0m

さて、実際の試聴に移りましょう。試聴はモノラルソースをパラった2台のISA430 mkIIの電源ケーブルを交換して行ないました

先に白状します。試聴するまでは「まぁ違うのかもしれないけどコネクターとプラグだけだしなぁ。その差は小さいんじゃないのかなぁ...。」と思っていました。一緒に試聴したktrもほぼ同意見だったようです。

ところがまぁ、蓋を開けてみれば音質違うわ違うわ、もちろん電材部が共通なのでベーシックは似ているのですが、コネクタープラグだけでここまで違いが出るとは思いませんでした。先入観と言うか、偏見って良くないですね。反省します。ハイ。

音質が違うとちょっと嘘になりますね。
同じ人が別の服を着たと気に受ける印象の違い、と言う方が正確かと思います。

上位機種になりますのでArgos KS-11 の方がやはり印象はよかったのですが、Euryale KS-3もなかなか。

Argos KS-11はレンジの広さとともに程良い分離感が得られ、団子になりがちな音源の制作などに向いていると思います。高域の伸びが感じられ、アタックがきっちり出てきます。分離感はそのせいかもしれませんが、KickとBassのあたりが違って聞こえたので分離感がしっかりすると言っても良いと思います。僕自身は程良く分離した音像が好きなのでArgos KS-11は大ヒットです。2Mixソースに対してここまで印象が違うとは思いませんでした。

楽器に対して使うのであれば、カッティング時のギターアンプがマッチするでしょう。あとリード(Lead)系のキーボードにも良い効果を生むでしょう。

倍音が複雑なものに関してはさらに上位機種のGorgon KS-13が効くかもしれません。これも近いうちにチェックしたい電源ケーブルです。

Afterwords

しかし、コネクター、プラグだけを変更してここまで音のキャラの違いを生み出しているKOJO TECHNOLOGYのスタッフには脱帽です。今後とも

「 世界中の電源をきれいに 」

のキャッチ通り素晴らしい製品を産み出してくれることでしょう。

KOJO TECHNOLOGY,Argos KS-11 2.0m 画像

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