JBL PROFESSONAL
LSR308
さて,今回見ていくのもモニタースピーカーです。先日のLSR305の時に同時に試せたのでご紹介したいと思います。
早速見て行きましょう。
Product Overview of LSR308
前述のとおりLSR305と同じタイミングにリリースされたスタジオモニターです。LSR305が自宅スタジオなど防音工事がなされていないであろう場所もターゲットに入っているのに対し,LSR308はそのサイズ,出力からもスタジオでの使用が前提となっているようです。
1台のSpecです。
- 形式
- 2-Way バイアンプ
- 周波数レンジ (-10dB)
- 37Hz ... 24kHz
- 最大音圧レベル (1m)
- 112dB SPL
- ドライバー構成
- LF: 200mm、HF: 25mm
- クロスオーバー周波数
- 1,800Hz
- パワーアンプ出力
- LF: 56W、HF: 56W
- 入力端子・形式
- XLR × 1、標準フォーン (3P) × 1、電子バランス
- 入力感度 (-10dBV、1m)
- 92dB SPL
- 最大入力レベル (+4dBu)
- +23dBu
- 電源
- AC100V、50/60Hz
- 消費電力(1/8 出力時、ピンクノイズ)
- 20W
- 寸法 (W × H × D)
- 257 × 423 × 300mm
- 質量
- 8.8kg
- 付属品
- 電源ケーブル、ゴム足× 4(1 シート )
新開発のイメージコントロールウェーブガイドはLSR308にも搭載されています。サイズ的にはLSR305がニアフィールドというカテゴリに収まっているのに対し,LSR308はニアフィールド~ミドルフィールドという印象です。設置場所もリスニングポイントから少し距離をとったほうがよいでしょう。
Sound Impression of LSR308
さて,音に行きましょう。Annex C/Rに設置して試してみました。ADAM A7と切り替えながらの試聴です(写真を撮り忘れましたが,威圧感満載です。やはり設置の際には距離をとってください。環境にもよると思いますがNearFiledが1だとしたら1.2-1.5くらいがよいでしょう)。
今回はポンと置いてチェックができませんでした。サイズ的に収まりきらなかったのです。
メーカーが違うのでもちろん出て来る音には差があります。LSR305でも感じたシャキッとしたJBLサウンドです。
距離が近かった,ということもありHF TRIMを0dBから-2dBに落としてみました。少し落ち着きが良くなります。とはいえ,アメリカのメーカーのモニターですからアメリカンサウンドという印象ですね。
低域の見え方はどうでしょう。先日LSR305をA7と比べた時に感じた「低域の不足感」のようなものはありません。LSR305とA7を比べるのは価格差もあるので酷な部分もありますがLSR308はいい勝負するかな,と思っていたのですが予想通りでした。
高域もシャキッと聞こえるのですが,耳に痛い感じではありません。A7と比べると派手に感じる部分もあるでしょうが,大きく問題にはならないと思います。このキャラクターでReference Sourceなどを聞きながらMixを進めていく,ということになるだろうからです。
LSRの時に感じた高域の位相の良さ,空間の見え方も健在です。ショートディレイなども程よく分離し見えてきます。
Recording sessionがなかったので録音の現場では試せなかったのですが,興味があります。前述の位相の良さを考えるとDsのマイキングなどシビアになりそうですね。
Afterwords
環境が許せば是非導入を検討頂きたいモニターです。
反応が素直なだけに設置のスキルも必要かと思いますが,得るものも大きいスピーカーだと思います。
そうそう,5台とサブウーファーと組み合わせてサラウンド聞いてみたいです。映画とか迫力満点だと思います。
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