JBL PROFESSONAL
LSR305
今回見ていくのはInterBEE2013の会場にも展示してあったLSRシリーズのニアフィールドモニター LSR305です。LSR2325Pの後継機にあたるLSRシリーズ最新機種(2014/02/10現在)です。
HFのWave Guideが新開発され、製品の色も黒が基調に変更されています。
デモ機を試聴する機会を得たので早速見ていきましょう
Product Overview of LSR305
届いたデモ機を見ての印象ですが、思っていたより大きいというものでした。InterBEEでは周りにもっとな大きな製品があったのでそう感じたのかもしれません。
スペックです。
- 形式
- 2-Way バイアンプ
- 周波数レンジ (-10dB)
- 43Hz ... 24kHz
- 最大音圧レベル (1m)
- 108dB SPL
- ドライバー構成
- LF: 130mm、HF: 25mm
- クロスオーバー周波数
- 1,675Hz
- パワーアンプ出力
- LF: 41W、HF: 41W
- 入力端子・形式
- XLR × 1、標準フォーン (3P) × 1、電子バランス
- 入力感度 (-10dBV、1m)
- 92dB SPL
- 最大入力レベル (+4dBu)
- +23dBu
- 電源
- AC100V、50/60Hz
- 消費電力(1/8 power,Pink Noise)
- 15W
- 寸法 (W × H × D)
- 187 × 298 × 242mm
- 質量
- 4.9kg
- 付属品
- 電源ケーブル、ゴム足× 4(1 シート )
大きさはLSR2325Pとさほど大きく変わりません。
従来のLSRシリーズと比べて一番変化を感じるのは新開発の"Image Control Waveguide"でしょう。詳しい資料が無いのでImage Control Waveguideの詳細をご説明できないのが心苦しいのですが、同社マスタリングモニターのM2にも搭載されています。
Sound Impression of LSR305
さて音に参りましょう。
とりあえず店頭のDAW用PCに接続してみました。CubaseのDemo Projectでチェックしてみます。
ぱっと最初の印象はLSR2325Pと同じような印象でした。高域がアメリカのモニター、いやJBLらしくシャッキリ飛んできます。低域もしっかり出ており、周波数に欠落は感じません。高域ははLSR2325Pよりもやや大人しめ名印象ですが、ADAMやFostexのような感じではありません。どちらかというと派手な部類に入るでしょう(ADAMやFostexが地味というわけではありません)。
「まぁ、同じシリーズの後継機だし、こんなもんでしょうなぁ」と思って聴いていたのですが、ふとVocalのディレイなどがほかのモニターよりもよく聞こえます。交換したのは純粋にスピーカー本体のみですので違いを生み出しているのはその部分です。
「あ、こんなエフェクトかかってたんだ。」という、優秀なモニターに出会ったときの、聴きなれたソースの新たな一面の発見
に遭遇できます。
やや不安定な場所、という印象もぬぐえない設置場所での試聴ですが、大きなポテンシャルを感じます。
場所を我らがHome Annex RecのControl Roomに移しての試聴です。聴きなれた環境で未処理の素材(=Multi Track Source)などを聴いてみました。
ADAM A7の内側に設置してみます。DM2000で切り替えながら試聴してみました。
土台がしっかり(といってもコンクリートブロックですが)したことにより中域の解像度が上昇しました。と同時に先ほどの低域のもっちり感はやや影を潜めます。高域の印象はあまり変化はありません。
高域の印象は変化がない,というと間違いですね。中低域のほうが大きく変化した,というべきでした。シンバルやハイハットの印象がより生々しくなった印象があります。
設置位置の差からくるステレオの広がり方に差が出るのは仕方ないとしてA7となかなかいい勝負しています。
もう少し低域が伸びていてくれると嬉しいのですが,そうすると自宅環境などでオーバースペックなのかもしれません。ターゲットは宅録環境~小規模スタジオ,というイメージでしょうか。
Afterwords
好き嫌はべつとして良いモニターだと思います。(iTunesなどの)音楽も同じスピーカーで聞きたい,といういう方にはピッタリのモニターだと思います。
聞き慣れたソースの新たな一面,発見してみてください。
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checker:Takumi Otani
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