GOURD
2379P/SS/3.0m
さあて,今回見ていくのはGOURD Numero シリーズの新製品2379です。
HiFCという日立金属株式会社の登録商標のケーブルを採用したケーブルです。GOURDのスタッフの方にご紹介頂いた時に「どんな感じですか?」と伺うと「4266Pというフラッグシップには敵わないながらもユニークな音がしているとおもいます。是非感想を聞かせてください!」とのことでした。その後微妙なマイナーチェンジを経て正式リリースとなったわけですが,さてさてどんな音がするのでしょう。早速見て行きましょう。
Product Overview of 2379P/SS/3.0m
ジャケットカラーはクリームホワイトで,直径は8mmです。太さの割にしなやかでむしろ取り回ししやすいケーブル,という印象です。プラグは4266Pや1129Pに採用されているGOURDのオリジナルプラグが採用されています。
プラグの形状はL-L,S-S,L-Sの3種類がラインナップされており,長さは0.2m/0.4m/0.6m/3.0m/5.0m/7.0mとなります。
内部構造はデュアルコアなのでバランスケーブルやステレオケーブルもリリースされています。
Sound Impression of 2379P/SS/3.0m
さーて,どんな音なのでしょうか。
最初はギター(ストラト)で試したのですが,「あー,ちょっとミッドに癖が出るのかぁ」くらいの印象ですが,前述のとおりGourdのスタッフが4266を引き合いに出すということはこれはベースで試すべきなのでは?と思いなおしベースでトライ。
いや変わります。中域のクセが半端ないケーブルです。クセと書くと印象が良くないかもしれませんが好印象です。
ひょんなことから,昔録音を担当したことがある女性ベーシストがちょっとしたことからベースのケーブルを探しているとのことで試してもらいました(この時はプレベ)。
Belden 8412やMogami 2549,GOURD 4266P,1192Pなどと比較です。
4266なども「あー綺麗ですねー」などと好印象だったのですが,2379を試してもらった時に彼女の目の色が変わりました。
「まじっすか!半端ねー」
とのこと,クセがあるものも1本欲しかったとのことで非常に気になる様子。このタイミングでは正式リリース前だったのでどうしても製品が用意できなかったのですが,「リリースされたら教えて下さい!」とのことでした。
別のタイミングで,他のスタッフがJazz Bassの御客さんに試してもらったところやはり気に入って頂きました。
つい先日も御客さんが「いつものケーブルが断線しちゃって...。気になっているので試しに来ました」とご来店いただきました。
数種類試奏たのですが,結果的に2379Pに決定。数日後がLiveだったとのことで感想を伺うと,「非常に気に入っている」とうれしいお言葉を頂きました。
「いやー一緒に出てた人に『どうやって音作ってるんですか?』て訊かれちゃいましたよー」とのこと。
ベーシストのツボなケーブルなのでしょう。
「EQがほとんどFlatで行けるのが嬉しい」とのことです。
Afterwords
ベースのサウンドに一癖加えたいと思っている方には是非試してみていただきたいケーブルです。
バランス仕様の2379B/XXも近々試してみたいと思います。
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checker:Takumi Otani