FOCAL
CMS 50
さて、今回もFocal CMSシリーズです。前回の40より一回り大きくなり50です。
Product Overview of CMS 50
さて、今回もスペックです。
- 周波数特性
- 55Hz ... 28kHz
- 最大音圧レベル
- 105dB SPL(1m)
- 入力
- XLR バランス, 20kΩ
- RCA アンバランス, 47kΩ
- 入力感度切替
- 3段階切り替え:+4dBu/0/-10dBV
- パワーアンプ
- LFステージ: 80W rms, クラスAB
- HFステージ: 50W rms, クラスAB
- コントロール
- サウンドレベル: -66 ... 0dB
- ハイパスフィルター: full/45/60/90Hz(12dB/oct)
- LFシェルビング(<450Hz): -4/-2/0/+2dB
- HFシェルビング(>4.5kHz): -4/-2/0/+2dB
- "Desktop"ノッチフィルター(160Hz): -6/-4/-2/0dB
- パワーOn/Offスイッチ
- スタンバイスイッチ
- ウーファー
- 5インチ Focalポリグラス・コーン
- ツイーター
- アルミニウム/マグネシウム合金 Focalインバーテッド・ドーム
- 防磁シールド
- あり
- キャビネット
- 素材: ダイキャスト・アルミニウム
- 仕上げ
- ブラック・パウダー・コーティング
- サイズ
- H289.5×W190×D201mm
- 重量
- 7.7kg
- 電源
- 100VAC 50/60Hz, 4A fuse
さすがに上位機種、コントロールも豊富ですね。しかもこれ結構効きます(効かないと意味が無いのですが)。
Sound Impression of CMS 50
CMS40の時に感じたチョット派手な印象は健在です。派手というよりはくっきりする感じと言う感じでしょうか。少し濃淡が付いたという感じです。あら捜しにはとても良いかもしれません。もちろんCMS40と比べても低域の見え方ははっきりしています。誤解をまねくかもしれませんが、昔のGENELECと言うと「あー、なるほど」といってくれる人もいるかも知れません。
CMSシリーズ全般に付属する専用のマットを敷くと音が変わります。インシュレーターというわけではないのでしょうが、これは大いに役に立ちそうです。低域の押し出し感が少し大きくなった感じですかね。また、本体は4点で台などと接触するのですが、この「脚」の部分を変更することに寄り角度を簡単に付けることが可能です(写真は代理店サイトで)。GENELECのIsoPod™と同じような印象でしょうか。ある程度角度をつけたいときに簡単に実行できます。または水平じゃないところに設置するとき(そんなことあるのかなぁ)にも有効ですね。
やはりウーファーサイズもCMS40と比べて大きいので低域の見え方は有利です。
このクラスまでくるとだいぶスタジオでの使用も視野に入ってくるかと思います。
前回CMS40の時にはクリエイターの方が自宅で使うのにもってこい的なことを書きましたが、CMS50だと基本的な作業は自宅、ホームスタジオだが、ちょっとリハスタなどで録音もある、みたいな方におすすめできるパワーがあります
仕上がりが想定しやすい音が、ぽんとおいた状態で出てくるのでセッティングと言う観点からも有利でしょう。
シビアなスピーカーは言うことを聞いてくれるまでに時間がかかりますから。
Afterwords
CMS40はどちらかというと「自宅スタジオ」「エンジニアというよりはクリエイター」と言う感じが有りましたが、CMS50はエンジニアが持ち運んで「自分の耳」として使えるモニターだと思います。
「これでこう聞こえるなら、ああいう感じで録音されてるな」という一定の水準。これからはさらにこういうクラスの製品は多く出てくるのかもしれません。