ESI
nEar05 eXperience
数年前にコストパフォーマンスで絶大な人気を誇ったESI nEar05 eXperience何故か一時期国内から撤退していましたが、2011年復活です。
Product Overview of nEar05 eXperience
コンパクトなボディに5.25インチのケブラーウーファーと1インチのツイーター、背面にバスレフを搭載しています。コントロールは電源とボリュームです。
ボリュームにクリックが付いていないのがちょっと残念な気もします。Volノブの周りには+4dBuと-10dBVの基準レベルの表記があります。
このサイズのモニタースピーカーで電源ケーブルが交換できるのは嬉しいですね。今回は電源ケーブルは固定して試しましたが、交換してチューンアップを図るのも楽しそうです。
スペックです。
- 入力端子
- XLR Bal,TRSBal/Unb
- 入力感度
- 200 mV
- 入力インピーダンス
- 30kΩ平衡、15kΩ不平衡
- 周波数特性
- 60Hz ... 22kHz
- クロスオーバー周波数
- 3.2 kHz
- 低域出力
- 40W
- 高域出力
- 30W
- 動作電圧
- 100V AC 50Hz/60Hz
- 寸法
- 250H×176W×200D mm
- 重量
- 5.4kg(1本)
値段からすると申し分ないスペックですね。入力端子にXLRとTRSがあるのもうれしいポイントです。
Sound Impression of nEar05 eXperience
さてさて、音に行きましょう。試聴の比較になったのはADAM A5X,S1XやFocal CMS50などです。価格的には一番安価なモデルです。
パッと聞いたときには「ふむぅ、ちょっと解像度が粗いかな、あと中高域にちょっとピークというか位相の乱れを感じる」と言う印象です。間隔をとってセンターでリスニングポイントを探って聞いてみます。定位感はまずまず、あと低域の伸びが非常に感じられます。みぞおちに響く感じの低域というんでしょうか。ドフゥッと言う感じが好印象です。奥行きに関しては比較的薄味な感じです。
インシュレーターを入れてみました。中高域の粗さがなくなったとは言いませんが、だいぶやわらぎ、ハンドリングしやすい感じです。低域のダンピングも良くなります。
完全にフラットな印象、というのは余り無いのですが、音の傾向を把握しやすいモニターだと思います。
Afterwords
全体的な印象は価格を考えるとよくできたモニターだと思います。ただ、長時間作業すると疲れるのかな?という印象も拭えません。元気のある音なので好きな人は好きだと思います。
クリエイターさんとかにうけそうな印象です。
チューニングの為のコントロールがない(価格的に仕方ないのだと思いますが)のでケーブルや電源などでチューニングしていくしかないと思いますが、ポンと置いてそこそこの音が出てくれるお手軽なモニターだと思います。