AMEK
Channel in a Box [Pure Path]

Porduct overview of Channel in a Box [Pure Path]

どうも、機材reviewer=Takumi Otaniです。
今回はAMEKのPure Pathシリーズの中のChannel in a Box(以下CIAB)です。AMEKですからもちろんRupert Neve氏によるデザインです。
名前の示す通り1UサイズにHA,Compressor,Filter,4band full-parametric EQが搭載されています。
しかもこのCIABはIn-Line構造を持っていますから、これ一台で、同時にMicとLineを同時に扱えます。
HAとEQをMic inに使用しつつ、Line inの信号に対してはCompを使用して、別々に出力が可能です。

ただ残念なのが、信号の流れがHA→Filter→EQ→Compressorが固定であることです。
イギリスの製品にはDynがPost EQであることが多いですが、やはりDynamics→EQとEQ→Dynamicsは音が異なりますよね。コレが固定なのはちょっと悲しいですね。
Mic inの場合にはIn-lineを生かしてHA→Filter→Dyn→EQと出来るのですが、Mix時にLine入力を使用するときついですね。

Pannel

ではパネルを左から見ていきましょう。

HA section

入力がMICとLINEに分かれており、インライン構造になっているのでレベルコントロールも2つあります。
MICの法はGAINが12dBステップで、0dB-72dBまであり、その横にTRIMノブがあります。±6dBのコントロールが可能です。
+48V,Phaseもここでコントロール可能です。
LINE Trimの方は-6dBから+12dBまでのコントロールが可能です。

Filter Section

HPF,LPFのセクションです。
HPF:22Hz-300Hz
LPF:4.3kHz-25kHz
となっており、Mic/Lineのいずれかにかかります。
HPFをMicに、LPFをLineにという使用方法はできません。
もちろんSide Chain Sendとにも使用可能です。

EQ Section

4Band full-Parametric EQです。GAINは±18dBで、LFとHFはshelving/Peaking、LMF/HMFはPeaking Q可変(0.7-2)です。

  • LF:30Hz-300Hz
  • LMF:20Hz-200Hz/100Hz-1kHz(x5使用時)
  • HMF:0.5kHz-5kHz/2.5kHz-2kHz(x5使用時)
  • HF:2kHz-20kHz

BypassはLF/HF,LMF/HMFが別々にon/off可能です。回線の割り当ても同様なのでLF/HFをMicに,LMF/HMFをLineに、という使用も可能です。
またLF/HFにはそれぞれ、カーブを微妙に変化させるGLOW,SHEENというボタンもあります。音がちょっとマイルドで太くなる感じでしょうか。

Compressor Section

SSLならばここの見出しはDynamicsとなるのでしょうが、Compressorしかないのでこうしました。
パラメータはThreshold,Ratio,Attack,Release,outputと一通り搭載しています。Auto gainの製品(SSLなど)が多い中きめ細かい設定が行えるので非常に重宝しています。

Sound Impression of Channel in a Box [Pure Path]

さて肝心の音ですが、すごいですよ。HA,EQ,Dyn どのセクションもめちゃくちゃ効きます。音の傾向は粘りがありもちもちした感じです。なかなか表現が難しい音色です。
独特の滑らかな音をしています。
中低域あたりに「モチッ」とした感じのある音ですかね。
存在感のある中域、という感じです。HAの特性なのかと思いますが、伸びやかな高域というよりは、ニューブリティッシュサウンドとも言うべき、あまり聞いたことない感じの音色をしています。
決してヌケが悪いわけではありません。

NEVE,AMEK 9098series,Focusriteのと比べてもスムーズです。前述の機材の方が「パリッ」とした感じです。たまにSRの現場に持っていくのですが、さすが高級機材、音抜けは最高です。KickやBass,Vocalなど前に出したい楽器には最適でしょう。先日のMixでもBassにinsertして使用しましたが、Dynを深くかけても音が痩せることなく、しっかりしたLowをkeepしてくれます。

Afterwords

必ずしも良いとはいえない昨今の音楽の製作環境ですが、高級機材は厳選されたパーツを頑丈な躯体に組み込んであります。
どうでも良いのではないかと思えるようなところまで、手を抜いてありません。
こういう機材はやはり安心してして使用することが出来ますね。

spec

AMEK,Channel in a Box [Pure Path]画像
  • 重量:4.8kg
  • サイズ:483W×45H×305Dmm
  • 入カインピーダンス:MicIn>5kΩ,LineIn>10kΩ
  • 全高調波歪率:MicIn/<0.0015%、   LineIn/<0.002%(atUnity、+20dBu@1kHz)

date:
checker:Takumi Otani

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Product Review最終更新日はSep 30, 2024 Monday 20:02 JST です。
最新記事はLAUTEN AUDIO Tom Micです。
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