AKG
K612 PRO
今回見ていくのはHeadphone、先ごろ発売になったAKG K612 PROです。
同社K-PROシリーズです。どんな音でしょうか、早速見ていきましょう。
Product Overview of K612 PRO
届いたデモ機(Hibino I藤さん、いつもありがとうございます。)をみてまず思ったのが、K271やK240と比べて箱が一回りデカイ、ということ。中を開けてみて納得です。イヤーパッドがK271よりも一回り大きいです。重さは見た目どおりでしょうか。つけてみましたが程よい装着感と、耳の周りのオープンな感じが得られます。
シルバーなボディがスタイリッシュです。
スペックです。
- 構造
- オープンエアー型
- 感度(1kHz)
- 92dB SPL/mW
- 再生周波数帯域
- 12Hz ... 39.5kHz
- 最大許容入力
- 200mW
- インピーダンス
- 120Ω
- イヤーパッド
- アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製
- 入力コネクター
- 3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル
- 3mストレート(OFC)、片出し
- 質量
- 256g(除ケーブル)
- 付属品
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
K612 PROはケーブル脱着式ではありません。
Sound Impression of K612 PRO
手元にあった同じくStudio Monitor Headphone KRK Systems KNS8400と比べて試してみました。
感度が異なりますので(K612 PRO:感度(1kHz)92dB SPL/mW,KNS8400:97dB SPL @1mW)音量は結構差があります。ヘッドフォンアンプの出力にもよりますが、不足は感じないでしょう。
まずいつも使用しているReference Sourceでチェックです。聴きなれた感じがありますのでぱっと聴きの印象はKNS8400のほうが好印象ですが、やはりAKG Kシリーズ、ヨーロピアンなゆとりと気品が感じられます。
また、KNS8400よりも音量が上げられるのでその点においてはKNS8400より有利でしょう。
比較的ナチュラルだと思っていたKNS8400が若干派手に感じられます(ということはMDR-CD900STとK612 PROを比べるととんでも無いことになるかもしれません(KRK Systems KNS8400レビュー参照))。
K612 PROは悪くいうと地味、よく言うとナチュラルです。
クラシックなども聴いてみましたが印象は同じ傾向です。
録音だと音量の観点から少し使用は厳しいのかもしれません(楽器にもよると思います)が、Mixでの使用は結構向いていると思います。
というのは、
- Headphone Vol.を結構上げられる(Headphone Ampのフルパワーの状態をモニタリングできる)。
- ナチュラルな音質で長時間使用してもあまり耳が疲れない。
- 装着感が他のheadphoneに比べあまり無いのでスピーカーで作業している感覚に近い印象。
当たりでしょうか。クラシックを聴いているときは物足りない感じも正直否定できませんが、Rock/Popsを聞いたときの「うまく整理された感じ」は非常に好印象です。
Afterwords
いろいろな環境で聞くことがナイスMIXを作る一つのコツだと思いますが、同じ傾向の製品を使用しない、ということも大事かと思います。
ListeningにもオススメのHeadphoneです。是非検討してみて下さい。
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