ADAM
S4X-V
前回のS3X-Vの時にも書きましたがS4X-Vも同時に試したのでその時の模様です。
Product Overview of S4X-V
まず箱から出しての第一印象は「デカイ...」というものです。寸法:690mmH x360mmW x445mmDというのが分かっていてもなかなか実機を前にすると「そうだよね。」とは思えないサイズです。
スペックです。
- ウーファー
- 1
- 口径:315mm (12 inches)
- ボイスコイル直径:76mm (3 inches)
- 素材:ヘキサコーン™
- コーンミッドレンジ
- 1
- 口径:157mm (6 inches)
- ボイスコイル直径:37mm (1.5 inches)
- 素材:ヘキサコーン™
- X-ARTツイーター
- 1
- 振動板面積:24.2cm² (3.5 inch²)
- 圧縮伸長比:4:1
- 振動板重量:0.17g
- 内蔵アンプ
- 3
- ウーファー:250W/350W peak
- ミッドレンジ:250W/350W peak
- ツイーター:50W/100W peak
- コントロールパネル
- 入力感度調整幅:-20bis +8dB (4dB step)
- 入力感度微調整幅:-1.5bis +2dB (0.5dB step)
- EQ 80Hz:-0bis +6dB (1dB step)
- ルームEQ < 160Hz:±4dB (1dB step)
- ルームEQ > 6kHz:±4dB (1dB step)
- ツイーターレベル調整幅:±2dB (0.5dB step)
- 一般的データ
- 周波数特性(±3dB):28Hz ... 50kHz
- THD > 80Hz:≦0.6%
- 短時間サイン波音響出力(1m/100Hz ... 3kHz):≧116dB
- 最大ミュージック出力:≧126dB
- クロスオーバー周波数:280Hz / 2,800Hz
- アナログ入力:balanced XLR
- デジタル入力(オプション):AES/EBU (XLR) + SPIDF (cinch)
- 入力インピーダンス:10kΩ
- 重量:35.6kg
- キャビネットの防磁仕様:オプション
- 寸法:690mmH x360mmW x445mmD
ウーファーサイズがNS-1000Mと同じですのでいい勝負してくれるんじゃないでしょうか
Sound Impression of S4X-V
S3X-Vと同じソースでチェックしていきますがもう出した瞬間からS4X-Vは思えないの圧勝です。まぁサイズも値段も違いますから当たり前ですが、数字が1上がった(S3X → S4X)だけでこんなに違うものか、と思います。
特に低域のきれいな伸びは是非聴いてみていただきたいほどです。バスレフポポートは搭載していますが実際にはここから空気はほとんど出ていなかったとのこと。さすがに塞ぐとまずいでしょうか。このクラスの位相の整った感じの低域はなかなか聞けません。ここがしっかりしたことにより中高域のつながりというか、見え方も大きく異なってきます。LとRの間はさほど間隔が取れなかったのですが、ステレオのイメージや奥行きもしっかり見えます。
お客さんの「聴いちゃったらもうこっちだよなー」というある意味残念そうなコメントが印象的です。
同時に試した訳ではないのであくまで僕の印象というか予想ですが、S1Xにサブウーファーを追加してきちんと調整が出来ればこんなふうになるんだろうなぁ、と印象です。
サブウーファーは結構その効果は大きいのですが、ただ設置,調整がちょっと難しい部分があります。
その点S4X-VはS1Xと同じ躯体にサブウーファーを搭載してるようなものですから調整は特に必要ありません。
低域が変に膨らむことなく綺麗に出ている感じ、スタジオのラージを鳴らした感じと言う印象です。
ただラージと違うのはMidFieldと言う部分でしょうか。もちろんControl seatとはそれなりの距離が必要など思いますが、今回の試聴の印象ですとそれもさほど難しくなさそうです。
ちなみに今回はTone Controlはフラットのままです。
実際には細い調整を行うことにはなるのでしょうが、今回はポンと置いて良い音がしてくれました。そう考えると大きなポテンシャルを秘めています。
Afterwords
そういえば九州の方が特に試聴もせずにS4X-Vとペアでお買い上げいただいた事があるとか、その方はご自宅でAudioを楽しむのに使う、との事でしたが、たしかにスタジオモニターで聞くのが一番「製作環境での精度」に近づけるのかもしれませんね。